老舗メーカーが手掛けるニットブランドCoohemとは?
インポートブランドのアイテムかと思わせる程、鮮やかな色彩が特徴のニットブランドCoohem(コーヘン)。今季で3シーズン目をむかえるこのブランドが、山形の老舗ニットメーカーが手掛けていることを知っていましたか?
老舗メーカーが手掛けるからこそ生み出せるニットの“技術”や“魅力”の秘密を、デザイナーの大江健さんに伺ってきました。
Coohemのアイテムを作っているニットメーカー米富繊維は、来年で創立60周年をむかえるメーカーで、もともと色々なブランドのニット製品の制作を請け負っている工場なんです。その中の新事業としてCoohemを始めました。
Coohemというブランド名は、ニットの世界で云う交編(こうへん)からきています。これはうちのアイテムを見ていただいてもわかるように、様々な形状や色の素材、糸を組み合わせて編んでいく技法なんですが、これができるのは日本でもうちだけなんです。
ニットのデザインのおもしろいところは、布帛のアイテムと違って、糸(素材)を選ぶところから始まります。それを組み合わせるとどういう生地になって、どういう編み方にすると、どういう形になるかというところは、僕自身も工場で学びました。また、30年以上もの間テキスタイルの開発を進めている職人が多くいるので、そういう経験が今のデザインに結びついています。僕自身、元々デザイナーという訳ではなくて、某セレクトショップで販売の仕事をしていたので、他のデザイナーさんとは違う形で今に至っているんですが、そこで培った感覚やトレンドと、熟練した職人の技によって生み出されているのが、今のCoohemのアイテムなんです。
デザインをする以上、かわいいもの作るというのは大前提なのですが、ものがたくさん溢れている中で、みんなが持っていないものを作ろうという意識が強いので、あのようなファンシーな色や柄のニットになっているんだと思います。また、僕の昔の職業も関係しているかもしれないですが、色々なブランドと絡みやすいアイテム、その中でもフックになるようなものが作れたらいいなと思っています。なので、あまり色が入った洋服を着ない方にも是非チャレンジしていただきたいですね。
僕らが主に提案しているニットツイードジャケットは、一見かしこまった服に見えるかもしれませんが、そうは言ってもニットなので、カーディガンに近いんです。パンプスにパンツを合わせればオンのスタイル、ショートパンツにTシャツを合わせればオフのスタイルと、幅広いコーディネートに使えるし、畳んでも皺にならないので、旅行にもオススメだし、本当に気軽に着ていただければと思います。
実は今までCoohemが、企画から生産までを自社工場で作っているブランドだということをあまりお客様にお伝えしてなかったんですが、安心して着られる日本MADEのブランドということで、着る人にとって何か付加価値になればいいなと思っています。
ツイードニット?32','550/Coohem
9/9〜9/19、9/22〜9/25の期間、限定店舗にて、なんとCoohemの即売会を開催します! シップスで取り扱いのあるアイテムはもちろん、取り扱いのないレアなアイテムもたくさんご用意。実はブランドでも初となる即売会、同じく初となる別注商品も合わせて目が離せません!!!
9/9〜9/19 シップス 銀座 ウィメンズ店 03-5524-0283
9/22〜9/25 シップス 大阪店 06-4795-7528
大江 健
山形県出身。セレクトショップを経て、ニットメーカー米富繊維株式会社に入社。テキスタイルの企画開発に携わり、2010年の秋冬よりCoohemをスタート。