AMIACALVA 〜バッグ作りへのこだわり〜 AMIACALVA 〜バッグ作りへのこだわり〜

AMIACALVA 〜バッグ作りへのこだわり〜

AMIACALVA 〜バッグ作りへのこだわり〜

AMIACALVA 〜バッグ作りへのこだわり〜

SHIPS MEN

一つ一つの行程をハンドメイドに拘って制作している大阪発バッグブランド“アミアカルヴァ”

このブランド名は古代魚の“amiacalva”に由来し、進化する必要のない程に完成されたデザインと機能性を追求する、という思いが込められている。デザイナー自らも生地を選び裁断し縫製するという徹底したこだわりのブランド。シップスのエクスクーシブモデルとともに、ブランドの魅力をデザイナー自身に語ってもらいました。




僕がこのバッグ業界に入ったのは約10年位前の事で、その頃業界ではデザインやパターン、生産や営業などすべてが合理的に分業化されており、自分のデッサンでサンプルが出来上がってくる背景がすでに出来上がっていました。デッサンや企画なども重要だと思うのですが、材料の質感と色の組み合わせ、サイズや金具など、頭の中で描いた通りの物は出来上がってきませんでした。デザインからパターン、裁断から縫製までを自分でしないと最終的に自分が最初に描いたものと違うものになってしまう事に気づき、葛藤を覚えました。 鞄の構造がデザインに影響する事や、材料の切り口や針の形状など細かな事がシンプルなデザインに大きく影響することなど、全行程に気を配り鞄を作るにはデザインから縫製まで一貫して行うしかないのだと気づき、独立して鞄を作り始める事になりました。

全行程を自分で行うとデザインの大量生産は出来ませんが、1つのデザインを納得するまでつくることができます。例えば1つのパターンを納得するまで何度も切り直しできる。このような過程を経て出来た鞄は、一見、見慣れたシンプルな鞄ですが、実はどこか新鮮で長い間飽きのこないデザインになっています。ユーザーが飽きのこない不変的な形状ですが、1つ1つのパターンをこだわって作り、尚かつ素材や色合い、ポケットのギミックなどに気を使い、どこか新鮮なデザインに仕上がっている点が魅力だと思います。

毎日バッグのデザインの事を考えるとどうしてもマニアックになったり、やりすぎたデザインになってしまいます。今回別注品のお話を頂いてシップスのお客様に対してどのような商品が喜ばれるのかなどを打合させて頂き、色展開も含めてシップスらしいデザインになったと思っています。シップスのイメージは流行感の出すぎたデザインやトレンド色の強い商品よりも、ブランドの背景やコンセプト、本質的に良い物をセレクトされているというイメージでした。シンプルで上質な物を掘り下げて提案されているところに、アミアカルヴァとの共通のイメージを感じました。



日本のバッグ業界には日々たくさんのブランドが輩出されていますが、その中でも50年後や100年後に、日本や他国のバッグ業界の方々にオーセンティックなイメージを持って頂けるブラントにしていきたいです。またデザインだけではなく、素材の開発なども視野に入れた、他には無い独自性のあるブランドとして認識されるようになりたいと思っています。

4WAY BAG

こちらは全て国内のパーツにこだわり、厳選された素材のみを使用しています。しっかりと織り上げられたコットンキャンバス生地は、国内で染められた肉厚のものを使用しています。裏地にはPVC加工を施し、素材の持つ雰囲気はそのままに、耐久性や機能性を考慮して仕上げているのも同ブランドならではのこだわり。また、デザインのアクセントとなるレザーは栃木でなめしたヌメ革を使用し、柔らかく仕上げる為にオイルと共に揉み加工を施しています。最大の特徴とも言えるデザインは、付属のベルト使いで「トートバッグ」「ブリーフバッグ」「ショルダーバッグ」「バックパック」と、4パターンにシーンや気分に合わせてデザインを変えられなど充実の仕上がりです。容量十分のサイズ感と使い込むほどに色艶が増すなど、経年変化も楽しめるオリジナルティ溢れるバッグに仕上がっています。


4ウェイバッグ¥33','600/AMIACALVA × SHIPS

WOOL SHOULDER BAG

春夏シーズン展開していた同モデルはリネンキャンバス素材をメインに使用し、ベージュ、ネイビーの2色を展開。今季の新作では、ブリティッシュへとトレンドが移行するにあたり、ヘリンボーン柄のウール生地に素材をチェンジ。裏地にはPVC加工を施し、上品な雰囲気はそのままに、耐久性や機能性を考慮して仕上げています。また、パーツ使いのレザーは栃木でなめしたヌメ革を使用し、柔らかく仕上げる為にオイルと共に揉み加工を施しています。長さを調節可能なショルダーストラップや、取り外してポーチとしても使えるフロントポケット、両サイドやバックサイド、内側にもポケットが付くなど、充実したディテールも魅力的。大きすぎないサイジングが身体にフィットし、使い込むほどに素材、パーツなどこのバッグに使われているすべてのパーツの経年変化を楽しめるのも同ブランドの魅力です。

ショルダーバッグ¥19','950/AMIACALVA × SHIPS

tocantins代表
加藤一寛(カトウカズノリ)

2007年 バッグメーカーで企画、営業 を経て独立。
同年「tocantins」を設立。
自分一人でデザイン、企画、縫製までを手がける革のバッグブランド「hatchet」をスタートさせる。その後、リネンと革を中心としたやわらかいカジュアル感のあるバッグブランド「mormyrus」をスタート。

2010年に「amiacalva」にて神戸ドラフトデビュー。