Valditaro(ヴァルディターロ)」。それは、時代を超越する究極の服である。 Valditaro(ヴァルディターロ)」。それは、時代を超越する究極の服である。

Valditaro(ヴァルディターロ)」。
それは、時代を超越する究極の服である。

「Valditaro(ヴァルディターロ)」というブランドをご存知か?シップスのエクスクルーシブブランドであり、20年以上に渡り第一線で活躍し続けているブランドだ。トレンドという渦の中、目紛しく変わるファッションの世界において、これほどまでに支持される稀なブランドは、他に類をみない。

シップスを語る上で欠かせない、「ヴァルディターロ」の魅力は何か?一言で表すならば、それは「普通」であるということ。一過性に過ぎない流行りに媚びることなく、過度なアレンジはしない。ブレのない極めて真摯な「ヴァルディターロ」の服は、クラシックでもありモダンでもある。だから、いつの時代にも相応しく、あらゆる世代からも愛される理由なのである。

着込むほどに身体に馴染み、自身とともに成長していく「ヴァルディターロ」。今年45周年を迎えたシップスのアニバーサリーモデルとともに、その確固たる世界観を味わっていただきたい。

Styling & text_Masatoshi Kawamata

Valditaro

20FW LOOK

LOOK01

LOOK01

スーツ ¥136,000(+tax) / Valditaro per SHIPS
シャツ ¥36,300(+tax) / LUIGI BORRELLI
ネクタイ ¥19,000(+tax) / Nicky
チーフ ¥10,000(+tax) / Nicky
ブーツ ¥34,000(+tax) / polpetta × SHIPS

LOOK02

LOOK02

スーツ ¥136,000(+tax) / Valditaro per SHIPS
シャツ ¥22,700(+tax) / GUY ROVER × SHIPS
セーター ¥19,000(+tax) / SHIPS
チーフ ¥12,700(+tax) / Fiorio
ベルト ¥19,000(+tax) / MAISON OCTOPUSSY
ローファー ¥13,600(+tax) / JVAM

LOOK03

LOOK03

ジャケット ¥118,000(+tax) / Valditaro per SHIPS
レザーシャツ ¥128,000(+tax) / CINQUANTA × SHIPS
セーター ¥31,000(+tax) / JHON SMEDLEY
スカーフ ¥12,700(+tax) / Fiorio
パンツ ¥39,000(+tax) / BERNARD ZINS
ソックス ¥3,400(+tax) / Pantherella
シューズ ¥84,000(+tax) / alden for SHIPS

LOOK04

LOOK04

ジャケット ¥118,000(+tax) / Valditaro per SHIPS
シャツ ¥26,300(+tax) / Errico Formicola
ネクタイ ¥19,000(+tax) / Nicky
パンツ ¥40,000(+tax) / BERNARD ZINS
ローファー ¥79,000(+tax) / Crockett &JonesBUY
マフラー ¥23,000(+tax) / Johnstons
メガネ ¥15,400(+tax) / SHIPS

ITEM

ITEM

ジャケット
¥118,000(+tax) /
Valditaro per SHIPS


完全保存版

~MUSEUM of Valditaro~

シップスになくてはならない「Valditaro(ヴァルディターロ)」。ここでは、シップスとともに人生を歩んできた5名のヴァルディターロ愛とその魅力を大いに語ってもらった。

MUSEUM of Valditaro#01

「High quality,middle price」

SHIPS MENS DRESS BUYER今村恭平 氏

・アイテムについてお聞かせください。

11年ほど前に購入したスーツ。当時、正社員試験を受ける際に良いスタートを切れるようにと願掛けのような想いで新調したものです。入社式でも着用して、あのときの嬉しかった気持ちが今でも鮮明によみがえります。定期的に引っ張り出しては、上京した頃の甘酸っぱい思い出とともに初心に返り、自分を奮い立たせています。この先、色々な素晴らしいスーツにまた出会うと思いますが、自分のアーカイブの1着として残しておきたい特別なスーツです。

・氏にとって、ヴァルディターロとは?

私たちシップスのドレスチームが掲げているテーマの1つに、「ハイクオリティだけど、買いやすい価格帯」というものがあります。せっかく優れた商品であっても、それが誰の手にも触れられないものでは何の意味もありません。そういった点では、シップスが扱っている商品の中でも、まさにそこを体現できているブランドの代表格とも言えます。イタリア製の美しい面構えと仕上がり、そしていつの時代でも着れる普遍的なトラディショナル。洋服好きなお客様も唸らせる日本一買いやすいイタリアのスーツとして、これからも進化し続ける「本物」の良さを、ヴァルディターロを通してお届けしたいと思っています。

MUSEUM of Valditaro#02

「普遍的で完成されたモデル」

SHIPS MENS DRESS MD秋山智春 氏

・アイテムについてお聞かせください。

20年前に購入したものです。今ではカルーゾ社がヴァルディターロを生産していますが、これは初代ヴァルディターロの最後のシーズン商品で、ロロピアーナの素材を使用しています。ウインドウペーンとグレンチェックが同系色で重なっているのが、当時はあまり見たことのない柄でした。残念なことに上着は紛失してしまいましたが、定番の3パッチポケットにセンターベントのモデルで、ノータイでもタイドアップでも、ニットとの重ね着でも合わせやすく、ボリュームのあるイタリア靴とよくコーディネイトしていました。パンツだけでは流石に着用しませんが、思い入れのある一着なので、今でも大事に保管しています。

 

このスーツは10年前にオーダーしたもので、左記の上着をなくしてしまったスーツをイメージしたものです。さすがに同じものは見つかりませんでしたが、当時は茶系のグレンチェック柄が非常に好きで、よく着ていたのを覚えています。これも同じく、ロロピアーナのカシミヤ混素材で風合いや色柄が美しいのが特徴です。最近は出番が少ないですが、それでも大切にしている一着です。

・氏にとって、ヴァルディターロとは?

シップスが取り扱いを始めた20年以上前に、現代でも通じるような軽さと柔らかさをすでに持っていることに驚きを隠せませんでした。当時はクラシコイタリア全盛期でしたが、ヴァルディターロほど肩パッドや芯地を軽くしたものはなく、リラックスと美しさが同居したスーツスタイルというものが非常に新鮮に見えたのを覚えています。さらに、普遍性も大きな魅力だと思います。現在の基本となるモデルは、10年以上前に作り上げたもので、時代性に合わせ多少モディファイしていますが、基本の設計は変えていません。数年前のモデルをよく着ていますが、古いスーツを着たときにありがちな時代遅れ感を全く感じさせないのが、永く愛用できる理由だと思います。

MUSEUM of Valditaro#03

「タイムレスな価値を持つブランド」

SHIPS GINZA STAFF雨宮教夫 氏

・アイテムについてお聞かせください。

イタリアブランドだけど、いい意味でイタリア臭くない。よくある普通のブレザーに近いイメージで着用できるシップスらしいアイテムということもあり、シップスのエクスクルーシブブランドとなった初期の、15年ほど前に購入したものです。ヴァルディターロらしい3パッチポケット、センターフックベントなどのディテールも加味して、アイビーテイストにしたく、自分でエンブレムを縫い付けてアレンジしています。実は、購入時は胸のパッチポケットがやや下についていたので、お直しに出して上に付け直してもらったりもしています。スラックスでもデニムでも合わせやすいので、今でも現役選手として愛用していますよ。

・氏にとって、ヴァルディターロとは?

流行り廃りがなく、永く着続けることができるのがヴァルディターロの最大の魅力ではないでしょうか。クラシックな空気感で時代に左右されず、エレガントな佇まいで洗練されたアイテムは、実にシップスらしさを表現しているブランドだと思います。

MUSEUM of Valditaro#04

「バランスのとれたSHIPSらしさがある」

SHIPS代表取締役副社長原裕章 氏

・アイテムについてお聞かせください。

2000年前後に購入したもので、トロピカル・ウールを使用した3パッチポケットのアンコンスーツです。着丈が長く、形はボックスシルエットで、さらにラペルの1/4インチステッチがいかにもアメリカントラディショナルな雰囲気を醸し出しているのがポイントです。タイドアップよりもカットソーなどが似合うため、当時はよくザノーネのポロシャツを合わせて着用していました。

 

2015年に購入したカシミヤ100%を使用したこの贅沢なジャケットは、シップス設立40周年の際に別注されたものです。ネイビーカラーのジャケットは、われわれシップスのアイコンですが、このネイビージャケットはベーシックな形でありながらも素材が非常にエレガントで、シップスで展開してきた歴代のネイビージャケットの中でもトップクラスだと思います。

・氏にとって、ヴァルディターロとは?

価格だけで考えれば決して安いものではありませんが、ヴァルディターロの生産背景や使用している素材などあらゆる観点から考えると、コストパフォーマンスの高さや仕立ての美しさは、名だたるイタリアブランドの中でも随一を誇ると言えるでしょう。それがシップスの理念とも合致し、長く販売されている理由ではないでしょうか。また、スタイルもいい意味で所謂イタリアっぽさが強調されすぎずにいるところが、個人的にも好きなところであり、ヴァルディターロの魅力だと思います。

MUSEUM of Valditaro#05

「ヴァルディターロなしに、
シップスのトラッドは表現できない」

執行役員勝屋雄一 氏

・シップスのエクスクルーシブブランドとして展開をスタートさせた経緯をお聞かせください。

ヴァルディターロというブランドの発足は確か1995年か96年頃で、発足時は当社のエクスクルーシブではありませんでした。1980年代後半から1990年代はイタリアントラッドブランドが全盛期で、「ヘンリーコットンズ」や「ピーター ハドレー」などが代表的なブランドですが、その当時、シップスでは先と同テイストの「ストラディヴァリ」というブランドを買い付けていました。そのデザイナーがフルビオ氏(現在もテキスタイル担当顧問でカルーゾ社に在籍。ヴァルディターロの発起人。)で、1994年頃に「ストラディヴァリ」を廃業し、新たに発足したブランドこそが「ヴァルディターロ」でした。当時はジャケットのみの展開でしたね。その生産先が、イタリア・パルマにあるカルーゾ社。フィレンツェの展示会ピッティに出展した際に即買い付けたのがシップスで、数シーズン後から別注を受けてもらう様になるのと同時に、シップスのエクスクルーシブブランドとなりました。ヴァルディターロというブランドが、私たちシップスにとってかけがえのないブランドとなり、たくさんの方々に愛用してもらえていることを考えると、非常に光栄なことです。

・氏にとってヴァルディターロとは?

先に説明したストラディヴァリが94年頃に急遽ピッティから姿を消してしまい、以降の新規ブランド発掘を模索していた翌シーズンに、同じくピッティの屋外露店みたいな小さなブースにフルビオ氏を発見したのです。そこでヴァルディターロの初シーズンを確認すると同時に即買い付けました。ブランドが変わっても、そのデザイナーのテイスト(トラッド)を追っての買い付けから、スーツやコートなどの展開開始でシップスの独占ブランドに築き上げました。約30年間のシップスでの仕入で、5本の指には確実に入る思い入れのあるブランドです。後任のバイヤーにも引き継がれているのも嬉しい限りです。