日常を穏やかに過ごせる洋服を提案する『VIOLETTE ROOM』より、新たにリゾートライン『FOLKIN′ VIOLETTE ROOM』がデビューしました。Prefer SHIPSでもお取り扱いが決定!そこで、デザイナーのハマノマリさんに、新ブランドに込めた想いをお聞きしました。
about
- FOLKIN′ VIOLETTE ROOM
- 『FOLKIN′ VIOLETTE ROOM』(フォーキン バイオレット ルーム)は、フェミニティとマスキュリニティを合わせ持つ、若々しいマインドの女性へ向けたリゾートスタイルを提案。『VIOLETTE ROOM』から生まれた、 新たなリゾートラインです。
「バカンスを楽しむ心と日常が地続きになる洋服を」
新たにリゾートラインの『FOLKIN'VIOLETTE ROOM』を立ち上げた背景を教えてください。
ハマノマリさん:『VIOLETTE ROOM』は、展示会を年4回ほどフランスで開催しているのですが、9月になると各社のバイヤーさんが、みなさん真っ黒に日焼けされていらっしゃるんですよ。「私、バカンスしてきたの!こんなに素敵な時間を過ごしてきたのよ、聞いて!」って報告しに来るみたいなところもあって。本当にイキイキとしていて、他のシーズンに会ったときよりも表情というか、もう顔のハリから違うんです(笑)。そこで改めて、リゾートっていいな、こんな笑顔になる時間のための洋服を考えたら楽しいだろうなって、思うようになったのがキッカケです。
海外の方はバカンスを謳歌するイメージがあります。でも、日本はどこかで休むことに不慣れというか……
ハマノマリさん:そうなんですよ!海外で出会った方々は「休んじゃった」みたいな後ろめたさみたいなものがなくて、むしろ楽しんだ者勝ちというか。そのくらいの感じが気持ちいいなと思いました。だから、その空気そのものを日本に持ってこられたらいいなって。バカンスを楽しむ心と、日常が地続きになるような。
もともと『VIOLETTE ROOM』というブランドも「休憩室」という意味ですもんね?
ハマノマリさん:そうです、そうです!なんか、そうやって聞くと、ずっと休憩したい人みたいですね(笑)。
「仕事は休めるし、また始められる」
「休むことを大事にしたい」という想いは、もとから強かったんですか?
ハマノマリさん:私自身、若いときはオン・オフの切り替えって、1日のリズムや週末刻みという短期スパンだったんです。でも、年齢を重ねるにつれて、もっと長期的な視点で休んでも大丈夫なんじゃないかなって思い始めたんですよね。5年前、出産したのが大きかったかもしれません。どうしても働けない数ヶ月間を経験して「あ、休めるんだ!」みたいな(笑)。数ヶ月も休んだら自分がいなくても仕事が回ってしまうんじゃ……って、不安になる方もいると思いますけど、やり方次第で仕事は休めるし、また始められる。その実体験が、リゾートラインへの想いを大きくしたところはありますね。
なるほど。そういえば、ハマノさん藤沢市の鵠沼海岸にお住まいなんですよね?
ハマノマリさん:はい。ちょうど、リゾートラインをしたいなって思い始めたころに住み始めたんです。先ほど、海外に比べて日本は休みを取るのが苦手な部分がある、みたいなお話をしましたけど、鵠沼海岸では朝から砂浜を散歩したり、出勤前や昼休みにサーフィンを楽しまれている方もいらっしゃるんですよ。そういう人たちの暮らしぶりも刺激になりましたね。それでも、2年くらいボーッと考えていて。背中を押してくれる人がいて、はじめて動き出すタイプなので(笑)。そんなとき、一緒にお仕事をしていたSHIPSのバイヤーさんがポロッと「リゾートが気になる」って、言ったんですよ。共有していないのに、いいと思うものが一致したのがうれしくて、“あ、今かも!”と思って、動き始めました。
「品を感じる大人のリゾートウェア、という新しい“普通”を」
今回アイテムを拝見して、ビキニのアンダーバストが幅広だったり、おなかやおしりをすっぽり包むパンツに「こういうのが欲しかった!」と感動しました。デザインする上で意識されていたことは?
ハマノマリさん:裸を想像するわけじゃないんですが(笑)、友人や仕事で関わる女性たちが、どんな水着ならリアルに着てもらえるかなって考えて作りました。若いときに着ていたトロピカルなカラーや、ボディラインを強調するデザインの水着って、年齢を重ねていくうちに“ちょっと違うかな”ってなってくるんですよね。かといって、スポーツウェアというわけにもいかない……海水浴やリゾートを楽しむことに対して、どんどんハードルが上がっていたように思います。だから、落ち着いてバカンスを楽しみたい方が手にとりやすいスモーキーなニュアンスカラーにして、骨や筋肉が美しいところだけ出していく。肌を見せるにしろ、隠すにしろ、品を感じられるアイテムにしたいと思いました。
確かに「海に行く」となると、「海か、水着どうしよう……」ってなっていました(笑)。
ハマノマリさん:そうですよね。白いTシャツと同じような感覚で「海に行こ!」ってすぐに足が向かうような、“普通”のアイテムを作りたかったんです。大人の品を感じられるようにするには、素材感とカッティングが大事だと思っていて。このキャミソールのデコルテラインにもこだわりましたね。また、素材も適度な厚みはあるけれど、肌に直接触れるからこそのエアリー感は譲れないポイントでした。これは、触ってもらわないとわからないところなので、ぜひお店で手にとっていただきたいです。
今日、着用されているリネンワンピースも素敵です!
ハマノマリさん:ありがとうございます!これも幅広い年齢の方に着ていただきたいなって思って作りました。ビキニをインナーとして着てバサッとワンピースを羽織れば、海岸を散歩しながら、いざとなったら水遊びもできますし、そのまま街を歩くこともできます。これを着て、リゾートもタウンも地続きで楽しんでほしいです。泳ぐためだけが海じゃないですし、海だけがリゾートウェアの活躍の場所じゃないと思うので。『FOLKIN′ VIOLETTE ROOM』で、日常もバカンスも気負わずに満喫する大人の女性が増えてくれたら、こんなに嬉しいことはないですね!
01
One-piece Swimsuit
「女性の美しい肩甲骨と背中のラインを見せたかった」というスイムスーツは、大胆なカッティングが印象的なデザイン。濡れた水着をサッと入れて持ち運べるバッグ付き。
ワンピース ¥16,500(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
ワンピース ¥16,500(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
02
Bikini Top & Bottom Set
女性の丸みを帯びた体を包み込むパターンニングが、品のある色気を演出。落ち着いたツートーンカラーも大人の遊び心をくすぐります。見せるインナーとしての着こなしも◎!
ビキニ ¥15,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
ビキニ ¥15,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
03
Dress
タウンウェアとして楽しみながら、そのままビーチに向かうこともできる1枚。風通しの良いサラリとした着心地が涼しげで、歩くたびに裾のフリンジが軽やかに揺れます。
ドレス ¥22,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
ドレス ¥22,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
04
Dress
リネンのリラックス感を存分に生かしながら、締め色のパイピングでキリッとした大人の女性らしい気高さもプラス!体のラインを拾いにくく、長く愛用できるデザインです。
ドレス ¥25,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
ドレス ¥25,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
05
Camisole Dress
こだわりのカッティングがデコルテを美しく見せてくれるキャミソールドレス。カップ付きなので、そのまま1枚でもサマになりますし、リネンドレスのインナーにもおすすめ。
キャミソールドレス ¥14,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
キャミソールドレス ¥14,000(+tax) / FOLKIN' VIOLETTE ROOM
PROFILE
- ハマノマリ
- 中古衣類卸商の父とハンドニットデザイナーの母の間に生まれる。
学生時代は美術や服飾の学校で学び、思春期にアメリカ古着にめざめたことで、素材選びはヴィンテージに強く影響を受けている。
2009年〜『VIOLETTE ROOM』を設立。