設立当時からSHIPSの軸となっているアメリカンブランド。普遍的でトラディショナルなイメージを崩さずに、昔と変わらず支持を集めている。トレンドに左右されることなく、なおかついまの時代にもフィットするスタイルはまさに王道と言っていいだろう。今回は老舗のスーツファクトリー「サウスウィック」やシューズファクトリー「ランコート」、2010年にデビューした「グロウン&ソーン」の3ブランドをご紹介。
(左から)ボタンダウンシャツ ¥16,000(+tax)、ボタンダウンシャツ ¥16,000(+tax)、ネクタイ ¥11,000(+tax)、シアサッカージャケット ¥80,000(+tax)、ボタンダウンシャツ ¥16,000(+tax)、シルクリネンジャケット ¥80,000(+tax) / Southwick
1929年にグエリコ兄弟によって創立され、アメリカはマサチューセッツ州に工場を構えるアメリカの高級紳士服ブランド「サウスウィック」。アメリカ歴代の大統領からも愛されてきたことでも有名で、今でも“MADE IN U.S.A”にこだわり、大手トラディショナルブランドからモードブランドの別注もこなす。アメリカの工場で、今も生産し続けている数少ないブランドだ。
サウスウィックといえば紺ブレ。ブランドを代表するアイテムのひとつであるネイビーブレザーは、年々アップデートしている。トラッドをモダンに解釈したスタイルへと昇華させるなら、薄手の芯地を採用した軽い着心地のブレザーを。絞りも緩めで、リラックスしたトラッドスタイルを構築できる仕上がりだ。
ジャケット ¥80,000(+tax) / Southwick
2010年にデビューしたアメリカ発のパンツブランド「grown & sewn(グロウン&ソーン)」。デザイナーのロブ・マグネス氏は、かつて「ラルフ ローレン」にてシニアディレクターを務めていたスペシャリスト。アイテムは全てアメリカ製。人気モデルは、本国にて爆発的な人気を博したシグネチャーモデル“レジェンド”をベースに、脚に沿った美しいシルエットに仕上げた“インディペンデント”。チノパンとジーンズを掛け合わせて作られた独特のデザインが”ここならでは”だ。
最後にご紹介するのは、1964年、アメリカのメイン州にてモカシン専門のシューズファクトリーとして創業した「ランコート」。100年以上続く伝統的なモカシンの製法を頑なに守り続けている稀有なブランドだ。
今回、SHIPSでは別注でシューズを作成。”ブラックラピド製法”と呼ばれる、マッケイ式のソールのかえりの良さとグッドイヤー式の耐久性を兼ね備えた一足に仕上がった。
“ブラック”とはイタリアでいうマッケイ式のことで、中底をマッケイ式で縫いつけ、さらに本底を出し縫いする。グッドイヤー式より迅速に(rapid)できることから、この名称がついたものとされるアメリカ発祥の製法だ。素材は、ホーウィン社製の型押しのクロムエクセルレザーを採用。素材から作りまで、すべての工程をメイドインU.S.A.で仕上げたドレスシューズ。
シューズ 各¥60,000(+tax) / RANCOURT & Co. for SHIPS