見直さなくても忘れない、カレンダーに記したマーク。大切な人とのデートはもうすぐだ。どこに行って、何を食べようか。そして、何を着て行こうか。肩肘を張るのは気恥ずかしいけど、少し気の利いた着こなしができたなら、大事な日はもっと華やぐ。2人の距離がきっと縮まる、冬のデートのスタイルサンプル。
余裕を持って待ち合わせ場所に着いたなら、まずはゆったりと会話を楽しもう。
二人で歩く海辺は、これから始まる非日常を予感させる。冷たい風に備えて、しっかり防寒するのを忘れずに。
上質ダウンメーカーとして有名な河田フェザーの羽毛を使ったジャケット。なめらかな肌触りのシェルはフェイクスウェードで、品が良くて手入れもしやすいのがうれしい。保温性の高さは言わずもがな。
LEEで1950年代に作られていたワークパンツを基に、現代的なシルエットでアレンジした一本。自然なテーパード具合と、畝の太いコーデュロイ素材はシンプルな着こなしでも旬に見せてくれる。
ランチの後に過ごすなら、都会のビルに囲まれた公園がいい。
街の喧騒から少しだけ距離をおいてリラックスすれば、きっと会話も弾むから。
笑顔が映える、気負いのない言葉選びと服装で。
ダウンにも劣らない保温性と羽毛にはない撥水性を持った高機能な中綿、プリマロフトを使ったコートはすっきりと見えてもかなり暖か。端正だけど、たっぷりとしたモダンな形でちゃんとこなれて見える。
90年代、アスリート向けに展開されたシリーズの一足を、改良しつつ復刻したモデル。程よい見た目のハイテク感と、クッションが効いた快適な履き心地が魅力的。落ち着いたオリーブの色合いは汎用性も◎。
すっかり日も暮れた。冬の澄んだ空気は、東京の街並みをいちばんきれいに見せてくれる。
ロングコートに磨いた短靴。いつもよりシックな装いが、そんな景色とよく似合う。
大判のグレンチェックがクラシックなコートは、着ると厚手のウール地が自然なボリューム感を生んでくれる。身幅も広めで、肩も少し落ちた今っぽいシルエット。重ね着の選択肢も多くて、何かと重宝する1着。
毛足の長いモール素材のニットは、ゆとりをもたせたサイズ感と相まってレトロな雰囲気。着丈はそのままでもタックインでも使いやすい長さに設定されていて、色々な着こなしが楽しめる万能選手。
最後の時間は、この時期だけの幻想的な街並みで。
袖を通すなら、シンプルでも仕立ての良いコートを気負わずに。むやみに着飾らなくたって、
輝く路地と白い息は、アクセサリーとしては十分すぎるから。
大人っぽいヒザ丈で、レイヤードしやすい狭めのVゾーンで仕立てたチェスターコート。流行り廃りに影響されないシンプルなつくりで、イタリアの名門生地メーカーのウール素材の風合いを引き立てたミニマルデザイン。
トラッドな印象のチェック柄を使ったパンツは、実はウエストがリブになっていて、ベルトレスで穿けるイージー仕様。クラシックな表情と今季らしいリラックス感のギャップに、さりげない遊び心が漂う一本。
photograph:Aya Hatakenaka ',' Shota Kai(model)
edit&text:Rui Konno
cooperation:Ryuta Meguro