春先に今年のスーツを新調した人もそうでない人も、夏本番を迎えるにあたり2着目のメインスーツを揃えておくのは理想的です。実は今季、定番人気でもあるSHIPSオリジナルのスーツは、ディテールを一新。デザイン性も高級感もさらに1ランクアップしているため、手に入れるには絶好のタイミングでもあるのです。最もベーシックで汎用性の高い2Bモデルをフィーチャーして、その気になる詳細を徹底リポート。間違いなくコストパフォーマンスの高さに納得できるはずです!
SHIPSのオリジナルスーツは、3B(3つボタン)、2B(2つボタン)、ブリティッシュという3種類のラインに大きく分けられています。このなかからベーシックな2Bラインをフォーカスして、アップデートされたディテールをご紹介します。
2Bのベーシックスーツは、ウエストがくびれた“ドロップ8”の設定です。ドロップとは、胸囲からウエストを引いた数を2で割ったもの。いわゆるバストとウエストの差寸で、その差が大きいほどくびれ具合が急激に見えます。一般的なスーツのドロップは6?7が標準。デザイナーズの細身のスーツでは、9?10というものもあります。ドロップ8は、その中間とも言える、程よくウエストがシェイプされた理想的な逆三角形を具現化しています。ダンディな胸板を適度にアピールしつつもこれ見よがしではない調度良いバランス。そんなシルエットがキモなのです。
46サイズのスーツで、パンツの裾幅は19cmの設定になっています。これは標準的なシルエットよりもやや細めの仕上がり。しかも膝下が長く見えるような自然なテーパードを施しているため、美脚効果が高いのが特徴です。とはいえ、ジャケット同様、極端に細身に見えないように配慮しているためビジネスシーンで浮いてしまうこともありません。
2Bラインのスーツの中には長年受け継がれているハンドステッチを徹底しているハンドメイドラインも展開しています。ラペルが立体的になり、スタイリッシュなVゾーンを演出します。
ハンドステッチに加えて、ラペルには内部にフル毛芯を施しています。馬のたてがみなどの希少な硬い毛をしっかりと組み込むことで、ハリがあって型崩れしにくいラペルが完成しました。立体的なロール感は格式の高さを漂わせます。
しっかりとしたテーラーリングが行き届いたジャケットには、上襟の裏側に幅を広げられるように“ヒゲ”と呼ばれる余剰部分があります。今ではそれを修正する人はほとんどいませんが、見えないところまでそんな仕様が徹底されているというのは見逃せないポイントです。
既製スーツのボタンは、ヤシの実を原料としたナットボタンを使用することが多いのですが、SHIPSでは1ランク上のホーンボタンを採用しています。一つ一つ表情が異なるため存在感と高級感が増すだけでなく、自分のスーツに対する愛着もぐんとアップします。
ジャケットの内ポケに施されたボタンには、イタリアメイドのネーム入りのものを採用。見えないところまで、オリジナルにこだわっているという証にもなっている意匠です。
パンツのウエストバンドの内側に施されたマーベルトには、しっかりとウエストにフィットするように、滑り止めステッチが施されています。これによりベルトを締めた際のホールド感や穿き心地の良さもアップします。