2012年にNYにてスタートを切ったPROPER GANG（プロパーギャング）。どこか80年代のアンダーグラウンドを彷彿とさせるグラフィック、無駄を削ぎ落とした短丈のカットソー、ハイウェストで穿く大胆に太いパンツetc.……。そんなスタイルを提案する同ブランドは今、多くのクリエイターたちの気になる存在になりつつある。日本では、2013年にドーバーストリートマーケット銀座にてお披露目されたことで、大きな注目が集まった。しかしその全貌は残念ながらまだ明らかになっていない。今回は、いち早く入手した2015春夏の最新ルックと厳選された新作ラインナップをもとに、この気鋭のブランドの今を探りたい。
NYの郊外で撮影されたと推測される最新ルックを公開したポートレートからは、ブランドの興味深い側面が伝わってくる。おそらく簡易カメラで撮ったであろうローファイな写真には、意図的なのか'94年の日付が入っている。そんな古き良きストリートと今の混沌とした世界をリンクさせたような「プロパーギャング」。分かっているのは2012年の夏に、マックス・ヴァンダーウッド・グロスがデザインとプロジェクトを開始したという事実だ。ストリートはもちろん、写真家や音楽家、アウトキャストや詩人などにインスパイアされているというアイテムは、確実にどこかノスタルジーを感じさせる。これから少しずつわかっていくであろうブランドの実像を期待しつつ、今は到着した最新のラインナップから楽しみたいところだ。懐かしくも合わせやすい、シンプルなワードローブがしっかりと揃っている。
モノトーンで展開される最新Tシャツ。かつてのNYアンダーグラウンドで支持されたような懐かしさを感じるグラフィックが描かれている。ややゆったりとしたシルエットも今新鮮だ。
Tシャツ ¥11,000（＋TAX ）／PROPER GANG
滑らかなコットンで仕上げたボックスシルエットのシャツ。パッチポケットを配しただけのシンプルな意匠は、タックアウトでさらりと着るのが好ましい。深みのあるベージュは上品な印象だ。
シャツ ¥35,000（＋TAX ）／PROPER GANG
左肩にコンシールファスナー、裾の両サイドにスナップボタンを配したプルオーバーシャツ。短丈でありながら身幅をゆったりと採ったユニークなスタイルだ。重ね着にも重宝する。
シャツ ¥37,000（＋TAX ）／PROPER GANG
ギンガムチェックを施した半袖シャツと２タック入りのショーツはセットアップで提案。無駄なテクニックやデザイン性を極力省いたスタイルゆえ、合わせるウェアを選ばない。やはりシャツはボックスシルエット。
シャツ¥29,000（＋TAX ）／PROPER GANG
ショーツ¥35,000（＋TAX ）／PROPER GANG
ウエストにゴムを配したゆったりシルエットのスラックスパンツ。スポーティでありながら柔らかなウール仕様につきクラシックな革靴にも合わせやすい。はく際のウエスト位置は高めが理想だ。
パンツ¥62,500（＋TAX ）／PROPER GANG
さらりとした肌触りの薄手のコットンでミニマルに仕上げた開襟シャツ。他アイテム同様、少し大きめのサイズ感でゆったりと合わせるのが気分だ。
シャツ ¥37,000（＋TAX ）／PROPER GANG