MADE IN JAPAN BRAND PART 3 STILL BY HAND × SHIPS  〜パンツありきのモダンカジュアル〜 MADE IN JAPAN BRAND PART 3 STILL BY HAND × SHIPS  〜パンツありきのモダンカジュアル〜

MADE IN JAPAN BRAND PART 3 STILL BY HAND × SHIPS
〜パンツありきのモダンカジュアル〜

SHIPSが日本の誇り高き物作りの魅力を改めて紹介すべく、画期的なコラボアイテムを日本ブランドと共同製作するという特別企画“MADE IN JAPAN BRAND ”。第三弾は、クラフト感と温かみのあるラインナップが持ち味の「STILL BY HAND(スティル バイ ハンド)」をクローズアップした。同ブランドが、近年脚光を浴びている計算されたシルエットのパンツに、SHIPS的なエレガンスのあるアイデアをプラスすることで、バランスの美しい2型が誕生。デザイナー柳 優介氏とバイヤー村松が目指した理想のパンツとは?

??今回のコラボパンツに関しまして、重きを置いた点をお教えください。

「マイナーチェンジを繰り返しながら、定番でやっているチノと起毛感があるモールスキンという2型で進めさせていただきました。チノはシルエットがどこかドレス寄りでありながら見た目はカジュアル、逆にモールスキンの方は素材感が上品ですが、シルエットにリラックス感が漂うというようにバランス良く仕上げられたと思っています」

村松「STILL BY HANDは、もちろん心地よい素材感もそうですが、押し付けがましくないというか、抜け感のあるデザインに魅力を感じていて。どれもミニマムでシンプルな洋服に見えますが、実はパターンや細かい仕様に至るまで、徹底的に考え抜かれていて、見えない部分へのこだわりに大変共感していました。今回の企画で他ブランドとのコーディネートを考えたときに、パンツを入れるならそういうものを取り入れたいと考えました。チノは通年穿けるイメージで、モールスキンの方は秋冬らしい季節感を出しながら上品に仕上げています」

??それぞれのパンツ作りのポイントを教えてください。

村松「男の定番という意味でも、通年で穿けるという意味でもチノ素材は入れておきたくて提案させていただきました。STILL BY HANDのパンツのシルエットは本当に綺麗なので、素材が定番ならずっと穿き続けられると思うんですね。インラインとは一味違う少しドレス感のあるディテールなので、そこもポイントです。長く愛せるパンツとして定着してくれると嬉しいですね」

「形自体は、1年?1年半でマイナーチェンジをしているオリジナルチノをベースにした定番モデルです。インラインと異なるところは、タックが入り、フロントは前カンで止める少しドレスライクな仕上がりになっていると思います」

「こっちは糸の段階で染めて織物にしたものを使用しています。いわゆるモールスキンで起毛感があって肌触りもよい仕上がりです。シルエットはリラックス感があって丈は短めというか、多くの方が試着したらロールアップせずお直しもいらないイメージがつかみやすい理想的な長さに設定しています。カジュアルパンツでもスラックスに近いイメージのパターンに仕上げていますし、お尻がすっきりと見える構造にもなっています」

村松「よくブランドのルックブックを見させていただいて、丈感がいいなと思っていたんですが、こちらのモールスキンもその理想的なシルエットで仕上げていただきました。モールスキンの素材感は、それだけで秋冬らしさを醸し出してくれると思います。継続でまた何かを作らせてもらえるなら、形は定番になりうるベーシックながら、春夏なら軽やか素材というように、テイストの異なるパンツ作りにトライしたいですね」

STILL BY HAND(スティル バイ ハンド)

デザイナー柳 優介氏が手掛ける無駄な装飾や色使いを排除した着心地のよい定番服が持ち味。国内生産にこだわりを持ち、2015年秋冬コレクションからは海外でも展示会を行っており、アメリカやヨーロッパでの展開もスタートしている。常に国内外のファッショニスタからも注目を浴びるプロダクトは多岐にわたっている。計算されたレングスとシルエットが美しいパンツはリピーターが非常に多く、新たな美脚のセオリーを普及させている。