スタイリスト池田尚輝が見る YAECA STUDYの魅力

ベーシックでいながらひと目でそれと分かる個性がある。しかしそれはデザインであからさまに主張するものではなく、あくまで"匂い"や"空気感"といったもの。そんな絶妙な着地点がYAECAの魅力のひとつだ。「初めて手に入れたYAECAはスナップボタンのシャツシリーズ。シャツなのにフロントポケットもついていたりして、このさりげない機能性が新鮮でしたね。でも、そういったスポーティなディテールをスポーティに表現しないアプローチがすごく新しかった。スナップボタンもミニマルだし、フロントポケットも言われなければついているかどうか分からない。襟型もきれいだし、なにより仕立ての丁寧さが普通じゃない。つまり、ちょっと変わったディテールでデザインはしているけれど、いわゆる企画もの灯っぽくならないところがいいんです。それこそYAECAのセンスの良さ。最終的なデザインのゴールやヴィジョンがしっかりしているからこそ、こういったポイントに着地できるんだと思います」。

それだけしっかり作っていながら、価格が適正になっているところも重要なポイント。「しっかり作り込まれていて着心地がいい。デザインもされていて今っぽさを捉えている。しかも生地もいいものを使っているのに、シャツで２万円を切る。これは大きいと思います。経験から考えると３万くらいでもおかしくないものですから」。

そういったそもそもの魅力をキープしながら、生地をインラインにはないものに変更して展開するのがYAECA STUDYのコンセプトだ。「ミニマルなYAECAの服にとって生地はとても重要。ぱっと見は同じように見えても、生地が違えば匂いや空気感は確実に変わります。先シーズン買ったあのシャツが良かったなと思ってまた探しにいってみると、今季は生地が微妙に変わっていて雰囲気が違う。そうということはよくあることですから。そういった意味では、インラインにはない生地を使ったコレクションがここにあるということはすごく興味深い。生地とタイプが自分的にばっちりなものが欲しいですから、YAECA STUDYの取り組みはすごく嬉しいですね」。

そういったそもそもの魅力をキープしながら、生地をインラインにはないものに変更して展開するのがYAECA STUDYのコンセプトだ。「ミニマルなYAECAの服にとって生地はとても重要。ぱっと見は同じように見えても、生地が違えば匂いや空気感は確実に変わります。先シーズン買ったあのシャツが良かったなと思ってまた探しにいってみると、今季は生地が微妙に変わっていて雰囲気が違う。そうということはよくあることですから。そういった意味では、インラインにはない生地を使ったコレクションがここにあるということはすごく興味深い。生地とタイプが自分的にばっちりなものが欲しいですから、YAECA STUDYの取り組みはすごく嬉しいですね」。