世界基準のMADE IN JAPAN
山形発、“畦編み”ニットの魅力
SHIPS MEN
山形を拠点に、1951年から高品質なニットを作り続けているファクトリー“奥山メリヤス”。糸の選定から縫製、仕上げまですべてを一貫して行い、美しくモダンに仕上げる畦編みニットは同ブランドの代名詞だ。世界が注目するその驚くべきクオリティの高さと、クラフツマンシップの神髄に迫る。
畦編みとは、別名リブ編みとも呼ばれる伸縮性のあるニットの代表的な編み方。表目と裏目とを交互に編むことで畝、すなわち凹凸のできるのが大きな特徴だ。厚手のニットにはよく使われる技法だが、使う糸や縫製によって着心地や肌触りに露骨な違いが出るため、高い質と技術が要求される。
SHIPSのオリジナルニットを手掛ける山形のファクトリー“奥山メリヤス”は、メイド・イン・ジャパンに徹底的にこだわり、すべての工程を一貫して行うことでハイクオリティでコスパにすぐれたニットを生み出している。60年以上の歴史を持つ同ファクトリーだけではなく、実は山形は紡績、染色、編み立て、縫製に至るすべての工程を行えるインフラが整っていることで、近年国内外のファッション業界から注目が集まる場所なのだ。そんな背景から完成した畦編みニットは、実際に袖を通せば上質な肌触りが実感できる。世界基準の物作りは、こんなシンプルなニットに息づいているのだ。
ニット 各?15','000(+TAX)/SHIPS
ニット 各?15','000(+TAX)/SHIPS
無駄を削ぎ落とした畦編みのニットは美しい畝こそがポイント。世界の名立たるブランドとも引けを取らない緻密な編み込みと、滑らかな肌触りはハイテクのマシーンメイドにはない昔ながらの編み機による編み立てで成せるワザ。袖を通して分かるのはテンションが程よいストレスレスな伸縮性。それもまた奥山メリヤスならではの魅力だ。
こちらは40年前に実際にセーター作りに使用されていた山形産の手動式編み機。あくまで資料の一つで、現在もすべてがこのような手動式で物作りが行われている訳ではないが、山形には古くからこういった地元発信の物作りの現場があったことを如実に物語っている。