この冬に着たい、3種の技ありコート
SHIPS MEN
SHIPSが注目する今年のコートは、大きく分けて3種類。それは、①ロロ・ピアーナ社の高級アウター素材であるストーム・システムを採用したコート。②アーバンカントリーを象徴する都会的なマウンテンパーカ。③英国柄を取り入れたコート。どれもベーシックを基調としながら、ひとひねりあるアイテムとなっているのがポイント。その特長を知れば、すぐにでも欲しくなってしまうだろう。
天然ウールが持つ保温性や断熱性を生かしたまま、撥水透湿性、防風性を加えた画期的な素材。見た目や着心地は上質なウールなので、これが雨に強いとは信じられない人も多いだろう。また、内側にこもりがちな熱も効率よく排出してくれるので、快適なまま移動することができる。その理由は、超軽量のミクロ分子を利用した極薄の皮膜にある。これをウール地の裏に張ることで、自然素材では不可能な、撥水透湿性や防風性を確保している。
オーセンティックなデザインのマウンテンパーカをベースに、ライナーには単品でも使用できる中綿ベストを装備。オリーブ色モデルの生地には、撥水性に優れたミラレーン社のワックスコットンを使用。また、レッドの生地にはコットンとナイロンを65：35の割り合いで混合し、撥水と透湿性を高めたものを使用している。なお、中綿ベストの素材には、ウールリッチ社のウールチェック生地を採用するなど、こだわりの一着となっている。
今年は“ブリティッシュ”が欠かせないキーワード。そこで、英国らしさが感じられる３つのコートをセレクト。まずは、エリコ フォルミコラのツイードコート。ポイントはハウンドトゥースのツイード素材。それをイタリアらしい柔らかな雰囲気で仕上げた一枚は着心地もよくスタイリッシュ。続いては、マッキントッシュのダウンフィールド。素材にロロ・ピアーナ社のグレンチェック柄ウールを採用。着丈も長くエレガントな雰囲気になっている。最後は、ラベンハムの定番品であるデンハム。もはや説明不要の万能コートだ。
