Barkのデザイナーにお会いしました!
イタリアのセレクトショップでキャリアをスタートし、イタリアブランドのマウログリフォーニでは営業を担当。その後、2008年に自身のブランドであるBark(バーク)を創設したミケーレ・ニコラッチさん。デザイナーとしてだけではなく、営業までをこなす多忙な毎日。今回は短い滞在期間のなか、SHIPS 渋谷店にてお話しを伺いました。
今 昨年、日本に初上陸してすぐに話題となり、ニットアウターの火付け役となりました。その心境を教えてください。
ミケーレ 新しいトレンドをマーケットに打ち出せたことは、素直にうれしいですね。とても満足しています。Barkはニットメーカーとして歴史があるOzone社のブランドで、その伝統を意識しながら、クラシックなスタイルのダッフルコートや、M65を現代的に表現したことが受け入れられたポイントだと思います。
今 今シーズンからナイロンの裏地が付き、より実用的になりましたよね。ローゲージニットの概念が変わったような気もするのですが、これは何か要望があって生まれたんですか?
ミケーレ ダッフルなどは最初のコレクションから発表していますから。そのなかで、より都会の暮らしに合ったもの、風や雨から守ってくれるものをつくろうと思い、今回から裏地を付けました。
今 ニットダッフルは早くも定番品となっていますが、今後のコレクションはどんな方向性になるのでしょうか? また、ニットアウター以外も展開していくのでしょうか?
ミケーレ すでに布帛の生地でも商品を展開していて、そちらも好評ですよ。今日私が着ているのもそのひとつで、リバーシブル仕様になっています。もちろん、ニット商品は軸として展開していきますが、スパイスとしてその他のアイテムも数多く打ち出していきますよ。春夏は、ポロシャツなども展開しています。
今 Barkを手がける以前は、どのような活動をされていたのですか?
ミケーレ Barkを始める前は、イタリアのトータルブランドでセールスとスタイリングをしていました。ニットに携わるのは初めてで、どんどんのめり込んでいっています。
今 イタリアでデザインして生産までをおこなっていますが、そのメリットはどんな点にあると思いますか?
ミケーレ 自分たちで細かくコントロールできることが一番大きいですね。
今 今シーズン、SHIPSでは話題のダッフルコートをショート丈で別注いたしました。これは世界初のことですか?
ミケーレ 最初で最後、世界でもSHIPSだけの別注ですよ。今後、別注を受ける予定はないので貴重品ですよ(笑)
ニットダッフルコート ?71','400/Bark for SHIPS
Barkを生産、販売するOzone社は、25年間ニットウェアに携わった経験を持つデザイナーPaolo Pierottiにより立ち上げられた。そして、2008年、Barkを立ち上げ代表作であるニットダッフルで注目される。彼の専門知識と独自の生産工法を使いながら、「1点物の生産の様な」をコンセプトにして、シーズン毎に最新のトレンドを取り入れた斬新な商品を生産しています。中でもローゲージニットのダッフルコートは多用な切り替えや、丁寧につけられたフロントポケットなど、隙の無いものづくりで世界中のバイヤーを唸らせています。