35thスペシャルインタビュー ―SHIPS JET BLUEプレス 山之内成希―
STYLISH STANDARDを感じる、今季の一枚
今回は、今シーズンのアイテムのなかで僕がもっとも「STYLISH STANDARD」を感じるものを紹介したいと思います。CICATA SHIPS JET BLUE × IKE BEHARのシャツは、老舗の技と、現代のセンスが融合したまさに「STYLISH STANDARD」なアイテムなんです。
IKE BEHAR（アイク・ベーハー）は老舗のシャツブランドで、日本でもオックスフォード生地のBDシャツは昔から人気が高いですね。最大の魅力は縫製技術の高さ。でも、老舗ブランドだけにサイジングは昔ながらの感じで、SHIPS JET BLUEのお客さんにはちょっとフィットしないところもあるんですよ。
でも、このシャツはCICATA（シカタ）のパターンを使って作っているので、シルエットが現代的で美しい仕上がりになっています。CICATAのパターンは、カジュアルに着られる細身ですっきりとしたデザインが魅力。ステッチが隠れるように縫製するなど、細部までこだわっているのもポイントです。そこにIKE BEHARの高い縫製技術が加わることで、上品な一枚に仕上がりました。
シャツはどんなスタイルにも合うアイテムですけど、SHIPS JET BLUEとしてはうまく着崩して欲しいという思いはありますね。ジャケットを羽織ってかっちり着るのもありですけど、パーカやブルゾンなどと合わせてもうまくフィットすると思います。
シャツ 各 ?15','750／CICATA SHIPS JET BLUE × IKE BEHAR
「STYLISH STANDARD」って、僕は「さりげなさ」がキーワードになると思うんです。スタンダードなアイテムを選ぶ際に、その商品の細かいこだわりとか、うんちくみたいなものをわかった上で着ている人ってスタイリッシュだなと感じますね。僕が考えるスタンダードはトラッドなものという意味ではなくて、行き過ぎていないアイテムのこと。時代の一歩先を行っちゃうと奇抜になってしまいますが、半歩先でさりげなく演出する。いい意味で攻めの姿勢が見えることも大事だと思うんですよ。さりげないけど深みがある、さりげないけど攻めている。そんなスタイルを自分でも目指しています。