35thスペシャルインタビュー ―SHIPS WOMENバイヤー 福田陽子―
おしゃれの根底にあるGジャン
「自分の中で、定番であり続けているもの」。STYLISH STANDARDをそう定義付ける福田さんは、今年バイヤーに就任したばかり。そんな福田さんの中に、定番であり続けているものは、ずばりGジャン。Gジャンに対する熱い思いを語っていただきました。
―ご自身のSTYLISH STANDARDである、Gジャンとはどんなきっかけで出会ったんですか?
福田 もともとヴィンテージ好きから入っているのですが、私、6つ上に兄がいるんですけど、親戚もみんな男ばかりだったんです。とにかくアメカジスタイルが好きな兄で、色々話す中でデニムやGジャンの話題がよく出ていて、聞いているうちに私も夢中になりました。
―どの辺に魅力を感じますか?
福田 Gジャンって、使われているボタンやタグ、ステッチや仕様によって時代背景が分かったり、見るだけでいつごろのものかなどが分かったりするんです。そんな中で、稀少価値ある年代ものは、自分サイズや条件が合うものが中々見つからないので、出会ったときの喜びや高揚感はたまらないですね。15、6着持っているのですが、高校生くらいから買い集めている今でも、飽きずに探してしまいます。
―どんなGジャンをお持ちですか?
福田 やはりLEVI’SやLEEなどが多いですね。お気に入りは1940年代のLEVI’S「ファースト」。モデル名の通り初めてこの世に誕生したGジャンの原型となった70年も昔のGジャンなんです。大阪で出会い、長い時間お財布と相談した末、東京に連れて帰りました。他にはLEEの刺繍入りGジャンも同じ1940年代くらいのもので、バックスタイルの刺繍にやられました。サドルクラブの刺繍が入っているので、おそらく乗馬クラブに所属していた方なのかなと。このキッズサイズは、裾に名前を彫れるようにレザーパッチが付けられていたりと、個人的にこういうギミックにツボなんです。今日着用しているものは、3年前に高円寺で見つけて購入した、1960年代のLEVI’S「サード」。いわゆる色んなブランドさんでよく見かける、ベースになっているモデルです。
―GジャンはSHIPSさんからも出されていますよね。
福田 毎シーズン人気のYAECAさんとのコラボライン「FROM YAECA FOR SHIPS(フロム ヤエカ フォー シップス)」のGジャンを展開します。ベースはYAECAさんアーカイヴなのですが、色落ち感や生地を今回別注させていただきました。SHIPSでもイチオシのGジャンです。
―福田さんのSTYLISH STANDARDであるGジャンについて、語っていただきました。
福田 とにかく、掘り下げれば掘り下げるほど魅力に翻弄される、それが私のSTYLISH STANDARDであるGジャンです。
―ありがとうございました!