35thスペシャルインタビュー ―GISELe 影山和美編集長― 自分の人生に欲張りな女性たちへ雑誌を作っています 35thスペシャルインタビュー ―GISELe 影山和美編集長― 自分の人生に欲張りな女性たちへ雑誌を作っています

35thスペシャルインタビュー ―GISELe 影山和美編集長― 自分の人生に欲張りな女性たちへ雑誌を作っています

35thスペシャルインタビュー −GISELe影山和美編集長−「自分の人生に欲張りな女性たちへ雑誌を作っています」

35thスペシャルインタビュー ―GISELe 影山和美編集長―
自分の人生に欲張りな女性たちへ雑誌を作っています

Khaju

2005年に創刊した雑誌「GISELe」。その創刊時から編集長として女性ファッション誌の最前線におられる影山和美編集長。今回はGISELe読者の「STYLISH STANDARD」そして、この秋気になるトレンドアイテムについてを語って頂きました。


??GISELeにとっての「STYLISH STANDARD」とは何ですか?

ファッションって、自己表現のひとつで、自分のテンションや気分を上げてくれるものだと思うんです。GISELeにとってファッションのスタンダードはカジュアル。創刊から“アンチコンサバ”という立ち位置は変わりません。アンチコンサバ=守りに入りたくない、という思いはずっとあって。読者も男性よりも女性に褒められたいっていう方がすごく多いんです。自分が何をどう着たいかが重要視されていて、さらにそれを同性に褒められると嬉しい、という。最近読者にアンケートを取って分かったのですが「あなたにとっての一番の褒め言葉はなんですか?」という問いに「この服どこの?って聞かれること」っていうのがあったんです。「カワイイ」とか「キレイ」って見ためを褒められるよりもセンスを褒められる方が読者の人は嬉しいようですよね。そうやって自主性がある読者にとって、自分のテンションが上がるっていうことがGISELe流スタイリッシュなのではないでしょうか。

??自立した女性が読者の中に多いのでしょうか?

そうですね。みなさん、自立心が旺盛です。玉の輿にのるとかいい男性をゲットするっていうよりは、いつかは起業したい! という方が多い。もっと言うと、好きな仕事で成功したいっていう方が多いんです。いい意味でみなさんとっても欲張りで(笑)。さらに9月14日にはmama GISELeが発売されるんですが、そちらも家庭に入るというよりは、ママ業もキャリアも捨てたくない、おしゃれでいたい、っていう方々に向けた雑誌なんです。前回4月にmama GISELeを発売したときもとても好評で。そういう自立した女性たちのファッション、ライフスタイルを提案するということが時代の流れに合っているのかなと思います。女性の自立した強さがスタンダードとしてありますね。

??GISELeは海外セレブがカバーを飾ったり、ファッションページは外国人モデルだったりというところにも他の雑誌とは違うこだわりを感じます。

そうですね。創刊から1年間はカバーも外国人モデルだったんです。それからセレブに変えていくようになって。日本人よりも少し距離のある海外セレブの方が支持される傾向にありますね。身近な人たちに憧れを抱くというのに気恥ずかしさを感じる世代で、それが海外セレブへの人気につながっているのだと思います。時々日本人でカバーを飾って頂くこともありますが、男性に媚びていなくて、女性からの共感が高い、梨花さんや安室奈美恵さんなどごく限られた人に絞っています。最近では水原希子さんも登場して頂きました。

??海外セレブの中で人気なのは誰ですか?

創刊以来、ファッションアイコンとして、ケイト・モスは不動です。ニコール・リッチーやここ数年ではミランダ・カーも人気ですけど、やっぱり一番はケイト。自分のスタイルを貫いているところ、自分を良く知っているっていうところに共感している方が多いと思います。私個人的にもケイトは大好きです。

??今後、GISELeはどんな雑誌にしていきたいですか?

GISELeも10月に7周年を迎えますが、ファッションやトレンドは変わっていくけれど、自分が心地いいものを貪欲に求めていくという読者の思いはずっと変わらないと思います。これからも“アンチコンサバ”というコンセプトはスタンダードとしてブレないように、そして、着ていてテンションが上がるような、時流にあったファッションやスタイリングは常に提案していきたいと思いますね。


「ジャストサイズのサイズ感がかわいいカウチンと、スパンコールがついたシャツ、ショートパンツを選びました。カウチンは合わせるだけでカジュアルスタイルが作れるし、コンパクトなサイズ感がいいですね。定番のシンプルなシャツは持っている方も多いと思うので、今年はスパンコールのついたシャツで少し変化を出して。ショートパンツはGISELe読者には定番ですが、大人も冬でもショートパンツっていうのが潔くていいと思います。」

ジャカードニットベスト?13','650/Khaju
シャツ?18','900/Brigitte Bardot
ショートパンツ?11','550/one teaspoon

「このドットのブルゾンはビッグサイズなのがかわいい! GISELeではボーイフレンドジャケットと呼んだりしますが、ルーズなシルエットは今年おさえたいアイテムのひとつ。しかもこれ、リバーシブルなので、着回しも効いていいですよね。そして今季、注目アイテムのレザー素材。ライダースが多かった去年までと違い、今シーズンはスカートなどバリエーションも豊富です。レザーの強さがフレアスカートで少しやわらかくなっているミックス感もいいですね。フェイクレザーなので、買いやすいプライスも魅力。テーパードパンツは秋冬ITボトムだと思います。中でも柄物はとくに注目。クロップト丈も見逃せないです。」

リバーシブルブルゾン?15','750/Khaju
スカート?9','975/Khaju

クロップトパンツ?13','650/Khaju

「コーディネートのハズしアイテムとして使える、遊び心のあるアイテムは個人的にも大好きです(笑)! ブラックのニットは雰囲気は大人っぽいのにポケットについたメガネがポイント。ちょっとしたひねりが効いてますね。猫のTシャツはもう、このビジュアルにひと目ぼれしました。これなら大人でもジャケットのインに着て使えるんじゃないかな。きれいな色のパープルのニットはトレンドのブラックカラーと合わせてもいいし、デニムと合わせてゴージャスにキメてもいいと思います。」

ニット?27','300/ELIZABETH LAU
Tシャツ?5','985/La Fine
ニットカーディガン?11','550/FAIR GROUND

GISELe

2005年主婦の友社より創刊。海外セレブを表紙にし、セレブはもちろん、モデル、ブロガーなど日本だけにとどまらず、海外のトレンドをお手本とする、“アンチコンサバ”な大人のカジュアルファッション誌。セレブの私服スナップやテーストの違う3姉妹をテーマにしたファッション特集が人気。

影山 和美

主婦の友社 GISELe編集長。2005年のGISELe創刊時より編集長を務めている。GISELe公式HP(http://gisele.shufunotomo.co.jp/)内のブログ「GISELe編集長影山の毎日が修行です!」も人気。