SHIPS WOMEN
JOURNAL
銀座の一角、SHIPSにとって特別な場所であるここに10年前「SHIPS Primary Navy Label」が誕生しました。お客様とスタッフから愛され続けて10周年を迎え、これを記念しリリースされる6アイテムとお店のストーリーをディレクター三井田悦子さんに伺います。ベーシックに立ち返ることの大切さにきっと誰もが共感するはず。
Updated 2024.3.27
  • SHIPSが大切にしてきたトラッドをベースにした“GINZA BASIC”を提案するウィメンズレーベル。良いものを知る大人のために、ディレクター三井田のフィルターを通して現在進行形のベーシックを打ち出す。
  • ディレクター

    ETSUKO MIIDA

    SHIPSの前身である「MIURA」時代に顧客としてお店に通い、1980年のウィメンズ立ち上げからはスタッフ兼バイヤーとして活躍。いまも男女問わず多くのスタッフから憧れられ続けるレジェンド的存在。

Chapter - 1

SHIPS Primary Navy Label 10周年を記念した、
6つのブランドとの別注アイテム!

  • 01 / 06
    SHIRT
    INDIVIDUALIZED SHIRTS

    Shirt [INDIVIDUALIZED SHIRTS ×
    SHIPS Primary Navy Label]

    ¥36,300 (inc. tax)

    「10年前からSHIPS Primary Navy Labelでは、古くからあるアメリカのシャツをドレスダウンして着ることを提案しています。アメトラの基本といえるブランドですが、今っぽいオーバーサイズでブルーとギンガムチェックを展開します。ボタンダウンは定番としていつも置いているので、あえて現行では出ていないラウンドカラーを選びました。ブランドには襟型が50パターンくらいあるんです。ネクタイに合うように襟が広く空いているのにご注目ください」
  • 02 / 06
    BAG
    eb.a.gos

    Bag [eb.a.gos × SHIPS Primary Navy Label]
    ¥74,800 (inc. tax)

    「中学生の頃からかごバッグが好きで、冬でもダッフルコートに合わせていたほど。年齢を重ねるにつれ、チープにならないものを探し続けた結果〈エバゴス〉に出会いました。お店をつくるときに〈ユリパーク〉のバスクニットと〈エバゴス〉のかごバッグをコンセプトの中心として置いたほど大切なアイテム。普段別注は受けないブランドさんですが、運命的にハンドル部分がネイビーのアイテムを数点見せていただいたので、全部10周年用に仕入れました」
  • 03 / 06
    ONE-PIECE
    Salvatore Piccolo

    One-piece [Salvatore Piccolo ×
    SHIPS Primary Navy Label]

    ¥53,900 (inc. tax)

    「こちらは私がずっと愛用している型なんですがスタッフも欲しいということで、リバイバルとしてつくっていただきました。メンズのブザムシャツをベースに、ストレートなロング&リーンのシルエットにしていて、シャツとしてもワンピースとしても着られます。メンズのディテールが入ることで新鮮さがありますよね。夏はここに+ビーサンで素敵になります。大きなインディアンジュエリーを足してもいいですし。長く愛せるワンピースだと思います」
  • 04 / 06
    SKIRT
    O'NEIL OF DUBLIN

    Skirt [O'NEIL OF DUBLIN ×
    SHIPS Primary Navy Label]

    ¥35,970 (inc. tax)

    「イギリスのキルトスカートはお店に欠かせませんので、オープン当初から扱わせていただいています。SHIPSとしては18年前からのお付き合い。ベーシックな配色はもちろん定番として素敵なんですが、10周年にあえて〈オニール オブ ダブリン〉らしい鮮やかなチェックを選びました。Tシャツやブレザーに合わせてもいいし、夏はタンクトップと大きなシャツを羽織ればいいし。アイテムとしてはインパクトがありますが、トラディショナルなので着回しが効きます」
  • 05 / 06
    T-SHIRT
    helder

    T-shirt [helder × SHIPS Primary Navy Label]
    ¥13,200 (inc. tax)

    「男性のデザイナーさんがされているトラッドでベーシックなブランド。2年前に発売し大好評だったこちらのTシャツをSHIPSらしいカラーで3色展開します。コンパクトなサイズ感なので、ボリュームあるパンツやスカートはもちろん、ジャケットのなかに入れても素敵に着回せると思います。個人的にはこのネイビーベースにゴールドのプリントが、アメリカのカレッジっぽい雰囲気でお気に入りです。大人がハズしで着るのがおすすめ」
  • 06 / 06
    SKIRT
    Nell

    Skirt [Nell × SHIPS Primary Navy Label]
    ¥42,900 (inc. tax)

    「デザイナーさんとは20年来のお付き合いなんですが、感性がうちのお店にピッタリなんです。彼女の作品には“流行”がないので、古いものとも新しいものとも相性がいいんですよ。私は立ち上げからのアイテムをすべてファイリングしているので、アーカイブから10周年用にティアードスカートをリクエストさせていただきました。これは本当に幅広くどんなテイストにも合うんです。紺ブレでもヴィンテージの〈オルテガ〉のベストにもぴったりな1枚です」

Chapter - 2

ディレクターの三井田さんに、
ブランドの歴史について聞きました。

まずは10周年を迎えた気持ちを
お聞かせください。

SHIPSの昔からのメンバーやスタッフ全員、また役員などたくさんの人の想いでこのお店がつくられたので、10年続いたことが率直にとてもうれしいです。オープン当初と比較するとスタッフが若くなって、逆にこのお店の顧客の方々は年齢を重ねていることにギャップはあると思います。でもそのあたりを乗り越えて、今の時代に通用するSHIPSらしいベーシックと着回しが効くデイリーウェアの提案を続けられているのではないでしょうか。

周年アイテムはどのように
決められたのでしょうか。

店頭スタッフがお客様のことをいちばん理解しているので、なにをつくるにも相談しますし、リクエストされることも多いです。スタッフの意見をもとに、イギリスやアメリカの方と打ち合わせをしてサンプルが上がり、それをまた店舗に持っていくという(笑)。決めていく上で、彼女たちの想いも6割ほど入っていると思います。お客様と販売スタッフとブランドさんを1本の線で結ぶと最短距離でいいものができますから。そしてお店にあるアイテムを「私も欲しい」とスタッフに感じてもらえるのはとてもうれしいですしね。

お店がある場所は三井田さんにとって
特別だそうですね。

SHIPSとして初めてのメンズショップが1977年銀座にオープンしたのですが、一部女性の商品を入れていたため、非常に混んでしまったんです。男性のお客様が入りにくいほどでしたので、それなら別の場所にウィメンズをつくろうということでこの場所に1号店ができました。そこで私は在店のバイヤーと副店長を兼任していたんです。1980年は日本のドメスティックなストアブランドはありましたが、そこに「+セレクト」という考え方がなかった時代でした。アメリカの有名デニムブランドなどは仕入れていましたが、もう少しコレクション的なものをMIXして高級感とヨーロッパのフレーバーを入れたいなと思いまして。それで今も大人気のイギリスブランドを、日本でどこよりいちばん最初にお店に置いたのがいい思い出です。

この場所にもう一度お店を開こうと
思ったのはなぜでしょう。

当時セレクトショップの数が増えて、トレンドに合わせてみんなが同じ方向に行ったり、扱っているブランドが似たり寄ったりになりSHIPSのウィメンズもぶれてきたように感じていました。一度グッと原点に引き戻して、アメリカントラッドの素材軸や形の大切さを守りずっと同じものを扱い続けたい。そしてそこに今の気分やサイズ感を足したり、コーディネートでトレンドを加えるということをやりたいなと思ったんです。もう一度ベーシックに立ち返るならSHIPS発祥の地である銀座は絶対条件でした。

原点に返ることを
三井田さんは大切にされていますよね。

いろいろなセレクトショップが個々のカラーを出すことについてすごく考えていると思います。そのなかでSHIPS Primary Navy Labelはそのカラーの軸はできているので、飽きられないようにかわいいものや今っぽさの足し算引き算をできたら。

三井田さんにとって
銀座という場所は特別ですか?

叔母がトラッド好きで、私も小学校に入るあたりから着る機会が多くなったのを覚えています。当時服が好きだった母たちに連れられて銀座でお洋服を作ってもらったりしました。今はもうなくなってしまいましたが、タータンチェックのプリーツスカートをオーダーメードできるお店があったんです。私の経験上ですが、そういうお店は新宿や渋谷では見たことがないんです。私のルーツとも言える街ですね。

SHIPS Primary Navy Labelでは
他店舗のSHIPSスタッフも
よくお買い物されるとか。

あまり見向きもされなかったようなチノのパンツやベーシックなシャツなどを、微調整したり、その年のトレンドにあったコーディネート提案にしているので、お客様はもちろん社内スタッフにリピーターが増えている気がします。経理や人事の方、さらに専務までお買い物をしてくれるので。どの年代のスタッフが見ても「SHIPSらしさ」が伝わりやすい品揃えだと思います。やっぱり人に愛されないと向上したり、仲間を増やすことはなかなかできないですよね。会社の男性陣もこのお店を誇りにしてくれています。アーカイブを知っているからこそ、私がそれを物で示して、それをみなさんが共有してくれるというのは非常にうれしいしやりがいがあります。

10年後はどんなお店に
なっていて欲しいですか。

もちろんお店はこの場所で続いていると思うので、10年後の世代の方にも来ていただける提案をしたいですね。今店頭のスタッフは40代前半の方が多いのですが、そのお母様と娘さんと三世代で楽しんでくれていまして。そうやって受け継がれていき、「この白ブラウスがいいのよ」なんて会話がずっと聞こえるといいですよね。

LABEL SITE

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東京都中央区銀座1-5-4 伊豆ビル1F
TEL:03-3561-0552
営業時間:11:00〜20:00