ドレスもカジュアルも、実に多彩な装いを楽しめるネイビーブレザー。イタリアやフランスからのインポートを筆頭に、ドメスティック、別注モデル、そして日本製または米国製にこだわったSHIPSのオリジナルまで、その品揃えはどこよりも豊富であると自負しています。なかでも核と位置づけるのが、アメリカントラディショナルの象徴〈サウスウィック〉です。
開業は1929年。程なく、肩パッドを省いたナチュラルショルダー、胴絞りのないボクシーなシルエットといったアメリカンスーツの基本を考案。さらにはスーツ=注文服であった時代に、職人の分業とマシンの併用で量産する既製服化に成功したことも偉大な功績です。その後、ブルックス ブラザーズ、J.プレス、ポール・スチュアートなど名だたるトラッドブランドのスーツ、米海軍のブレザーも手掛けてきました。また既製服のレベルを超えたクオリティが買われ、ブルックス ブラザーズのもとで最高峰ラインのスーツやジャケットを担当。並行して、そうそうたるショップやブランドの生産を請負いながら、自らのハウスブランドでも本物志向の紳士たちに選ばれてきたのです。
しかし'20年、親会社の経営破綻に伴って工場は突如閉鎖へ。これを受け、長く深い信頼関係にあるSHIPSが輝かしいレガシーを継承し、昨年の春に再始動を果たしました。
これまでと変わらぬ米国製と変わらぬ品質を維持できるファクトリーを探し出し、生地にはアメリカン ウーレン カンパニーに特注した米国製のポップサック、メタルボタンも同じく米国製のウォーターバリーにオーダーと、代表作の「ケンブリッジ」を100%メイドインUSAで完全復活させました。無論、ナチュラルショルダーやボックスシルエットをはじめ、ラペルの7mm幅ステッチに3つボタン段返り、3パッチ&フラップポケット、センターフックベントなど、これぞアメリカンブレザーたる仕立てを網羅。永遠のスタンダードにしてハイエンドな一着を、SHIPSが大切に大切に守り続けます。