これからの季節、街のあちらこちらで目にする冬の定番アウターであるキルティングジャケット。なかでも代名詞と言えば、英国の〈ラベンハム〉です。創業は 1969 年。エリザベス女王に仕える側近の娘であったミセス・エリオットが、当時として革新的なホースブランケットを発案したことから始まりました。ナイロン素材に中綿をキルティングした軽く・暖かく・丈夫なそれは、乗馬好きで知られる女王陛下はもとより貴族たちの間で評判となり、数年後にはアパレルへと発展。以来、ブランド発祥のラベンハム村が位置する東イングランドのサフォーク州にて、自社一貫生産を続けています。

SHIPS では '95 年に取り扱いをスタートし、'97 年には初の別注にも着手。そして 2016 年、キルティングの生地をはじめ、襟やパイピングのコーデュロイ、フロントボタンといった素材やパーツの選定、さらにはパターンワークまでオーダーで作り込み、専用のモデル名を与えられたSHIPSのオリジナル型となる「ケジントン」を完成させました。特筆すべきは、そのレングス。屈指の人気を誇るスリムフィットモデルのレイドンのシルエットを基に、スーツのジャケットが裾まで隠れるよう着丈を 4cm ほど長く設定。通勤スタイルがスマートにキマるため、多くのビジネスパーソンから好評をいただいています。

そのうえで今年は、スーツにおいても時流となっている、適度にゆったりとしたジャケットに合わせることも考慮。長さをハーフコート丈に、身幅にも若干ゆとりを設けた「ケジントン ロング」を提案します。また不朽のクラシカルな佇まいは幅広いコーディネートに馴染み、ウィークデーだけでなく休日のカジュアルな装いにもマッチ。色は SHIPS のシグネチャーカラーとなるネイビーと、より精悍な印象のブラックを用意します。ごくごく限られたショップやブランドにのみ許されるラベンハムへの完全別注。この非常に特別な一着も、私たちを形作るスタンダードのひとつです。