AKIRA SATO
SHIPS YURAKUCHO
STORE MANAGER
佐藤 知
(シップス 有楽町店 店長)
Updated 2022.12.07
05
志すのは、“発見のあるベーシック”
近年はブリティッシュやアイビーをスタイルの
基盤とする佐藤がこだわるのは、“ハズシ”の塩梅。
トラッドのセオリーそのままではなく、今を感じさせるヒネリを忘れずに。
かといって、これみよがしな奇抜さや過剰にトレンドを
意識することは避けて、頑張りすぎない装いをモットーに。
あくまでベーシック、でもよく見ると新鮮。
そんな“発見のあるベーシック”こそ理想と話します。
この日はツイードスーツに身を包んで現れた佐藤。
一見、正統派トラッドな彼の装いに秘められた
マイルールを発見してみましょう。
近年はブリティッシュやアイビーをスタイルの基盤
とする佐藤がこだわるのは、“ハズシ”の塩梅。
トラッドのセオリーそのままではなく、
今を感じさせるヒネリを忘れずに。
かといって、これみよがしな奇抜さや
過剰にトレンドを意識することは避けて、
頑張りすぎない装いをモットーに。
あくまでベーシック、でもよく見ると新鮮。
そんな“発見のあるベーシック”こそ理想と話します。
この日はツイードスーツに身を包んで現れた佐藤。
一見、正統派トラッドな彼の装いに秘められた
マイルールを発見してみましょう。
「今日着ているのは、グリーンのツイード生地でオーダーした3ピーススーツ。本来かなりトラッド色が濃いアイテムですが、だからこそコテコテに見えないよう意識しました。たとえば、スポーティなパッチポケット仕様にしたり、着丈をいつもより少し短めにして軽快感を高めてみたり。端正なブリティッシュ色をあえて中和することで、意外性のあるトラッドスタイルを表現しています。もう40代に入ったこともあって、“おしゃれですね”と褒められるより、“その服どこの?”と訊かれるほうが個人的には嬉しい。なので、一見イギリスかアメリカの伝統的スーツのようだけれど、そこにさりげない意外性を発見してもらえるような塩梅を狙っているんです」
「ツイードスーツはアイビーやブリティッシュトラッドの定番アイテムですが、どちらにしろ肩パッドが入っているのが普通。ですが今日のスーツはノーパッド仕様でオーダーしています。これも“発見のあるベーシック”を実践するひとつの手ですね。トラッドスタイルはカタ苦しく見えると懐古趣味に陥ってしまうので、そこをいかに工夫するかがキモだと思います。ネクタイにも少しだけヒネリを入れていて、昔ながらのセオリーに則るならウールなど起毛感のある素材を選ぶところを、あえてツルッとしたシルクにしています。シャツはタイの柄色を拾って赤×青のストライプ柄を合わせつつ、タブカラーで首元にメリハリを。奇をてらいすぎないアクセントを心がけました」
「長年テーラードウェアを担当しつつ、プライベートではアメカジスタイルも愛好しています。ここ数年はミックススタイルが浸透してきて、スーツにもアメカジテイストを取り入れられるようになってきたので、装うことがますます楽しくなってきましたね。今日は手元にネイティブアクセサリーを取り入れてみました。グリーンのスーツなので、石の色もグリーン系を合わせているのがポイントです。ちなみにネイビー系の服を着るときはブルー系の石を、モノトーン系の服なら石のないものを、という具合にアクセサリーと服をコーディネートするのがマイルールですね。存在感のあるアイテムだからこそ、悪目立ちしないように取り入れています」
AKIRA SATO
(SHIPS YURAKUCHO STORE MANAGER)
@akirasato
SUIT/SHIPS
SHIRT/ERRICO FORMICOLA
TIE/SHIPS
SHOES/TRICKER’S
BRACELET/HIGHHORCE
RING/SUNSHINE LEAVES
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