SHIPS MEN
24 F.W.
BRAND FEATURE
CAMISAS MANOLO
CAMISAS MANOLO に関する15 の質問
確かなテーラリング技術に基づいた高いクオリティ、豊かで柔軟なクリエイティブが特徴のスペインのシャツブランド、<CAMISAS MANOLO>(カミサス マノロ)はシップスでもドレス、カジュアル問わず着用できるコレクションを展開しています。デザイナーへのインタビューから、あまり明かされることのないバックグラウンドを紐解きます。
ブランドを立ち上げた経緯を
教えてください。
オーダーメイドのシャツ職人としてキャリアをスタートし、2014年に自身のプロジェクトを始めました。そして、2019年に<CAMISAS MANOLO>という名前で現在のブランドへと発展し、その後、2021年に最初のカプセルコレクションを発表しました。
ブランドのメンバーは
どのように構成されていますか?
私は生地の調達とチョイス、デザインとパターンの作成を担当しています。ロサとマリ・カルメンがそれにアレンジを施し、最終的な希望のスタイルに仕上げる。ラウルは工房の人たちと同様、クリエイティブなプロセスにおいてアートディレクションの重要な役割を担っています。そして、私はパタンナーや縫製業者と一緒に裁断の過程ですべてをチェックしています。
また、チームには他にも3 人いて、バルセロナのQuerida studio のマルク・サンチョは、撮影やビジュアルコンテンツのアートディレクションを担当し、Solar Mtp のフランソワ・フォールとサイモン・フォールは流通を担当し、ブランドへのアドバイスや一般的な見解を伝えてくれます。
なぜシャツのブランドを
はじめようと思ったのですか?
ファッションデザインを学び、その後テーラリングに専念するようになりました。伝統的な工房で、とても繊細な作業であるシャツ作りに出会い、興味を持ちました
お気に入りのテキスタイルや
色選びについて教えてください。
混紡の生地にとても興味があります。豊かにミックスされた生地を見つけることが私の最も楽しんでいる作業です。色についても同様です。色彩に優れた生地業者がいて、コットンの細かいストライプが得意な業者もいる。それぞれに分野があり、世界中の生地を知ることの醍醐味だと思います。
他のシャツメーカーにはない
ブランドの特徴はなんですか?
職人であり、デザイナーという2つのバックグラウンドを持ち、マルジェラ、ドリス・ヴァン・ノッテン、90年代のアルマーニ、アレキサンダー・マックイーン、ヨウジヤマモト、そして、伝統的なビスポーク職人たちからインスピレーションを得ていることが、私たちのブランドの特徴だと思います。
CAMISAS MANOLO からは
フランスの雰囲気を感じます。
意識している雰囲気はありますか?
地中海のムードがあるのは間違いないですね。最初のコレクションのデザインをはじめたとき、マドリードは暑い夏でした。鮮やかな色彩、軽やかなイタリア製ポプリン、コンテンポラリーなカッティングを施したワイドなシェイプ。それらはすべて、大胆で陽気なムードを感じさせながら、常に最高のテクニックで仕上げています。
CAMISAS MANOLO のビジュアルは
日本でもファッショナブルで
話題になっています。
私たちは日用品や身近なものからインスピレーションを求め、その延長線上にあるものを創造しています。家、自分自身や、それを取り巻く人々、自然との関わり。さまざまな芸術と、それらが社会に与える影響力。若者のサブカルチャーにインスパイアされたイメージと、シャツ作りの伝統がベースにあることは主観的なユニフォミティ(均一性)を生み出しています。
尊敬するアーティストや
デザイナーはいますか?
私はアートが好きで、特に絵画はさまざまな種類やスタイルを楽しんでいます。 サイ・トゥオンブリーのような抽象芸術から、オットー・ディックスの磁気表現主義、エドワード・ホッパーの新しい写実主義まで、いろいろなものに感心しています。写真の鑑賞についても学んでいます。最近、デビッド・ゴールドブラットとコンスエロ・カナガの展覧会を見て衝撃を受けました。本当に美しいです。
今興味を持っていることは何ですか?
今はスポーツに興味があって、毎日運動するようにしています。ヨガをしたり、ジムに行ったり。この前はクライミングもやってみましたが、楽しかったです。
あなたの記憶にある
ファッションの思い出はなんですか?
子供の頃、祖母が家族のために刺繍を作っていたことですね。彼女は私たちに深い愛情を注いでくれたし、私たちは彼女が大好きだったから、その影響があるのかもしれません。
あなたのスタイルに
欠かせないアイテムはありますか?
シャツの下にはほとんどいつも白いコットンのタンクトップを着ています。近々、カミサス・マノロでもタンクトップをリリースする予定です。
好きな本を教えてください。
時々、何冊かの本を読み返します。ヴィクトール・E・フランクルの『意味の探求』は強いメッセージが込められていて、私の人生を大きく変えました。今は村上春樹の本を読んでいます。小説に没頭するのはいつだっていいものです。
お気に入りの音楽はありますか?
音楽は私の情熱のひとつです。レコードを集めているし、音楽なしでは仕事ができません。ビル・ウィザースやレナード・コーエンのクラシックも好きです。現代の音楽では、ファット・フレディーズ・ドロップ、ペイル・ジェイ、シンイチ・アトベ、ダウドなどを聴いていて、リラックスしたいときは、ペトレ・インスピレスクのアルバム『Vin Ploile』のようなアンビエント・ミュージックも聴きます。
お気に入りの場所はどこですか?
マドリードの伝統的なバルで、友人たちと一緒に過ごすのが好きです。歴史あるバリオ・デ・ラス・レトラスを歩きながら、オリーブと一緒に冷たいビールを飲む...初めてマドリードを訪れるなら、ラ・パラ、カサ・マカレーノ、カサ・ベニーニャがおすすめです。ちょっとしたアペリティーボで美味しいお酒を飲むなら、私は間違いなくカサ・バランダかラ・ベネンシアに行きます。
今後の目標などはありますか?
これからも成長し続け、より多くの人々にブランドをリーチしていきたいです。東京など他の都市でもオーダーメイドができるようになりたいです。近いうちに旅行をして、そこでオーダーメイドのサービスを提供したいと思っています。
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