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クルーネックのセーターで
“それイイね”と言われる
SHIPSの奥山メリヤス ブリティッシュウール
クルーネックニット

3つのポイント

  • 1

    随所に効かせた
    “通”なデザイン

  • 2

    糸も縫製も日本製。
    美しい“表情”

  • 3

    “映える!”
    洒脱なカラーリング

1 随所に効かせた “通”なデザイン

フィッシャーマンズセーターの定番
“ガンジーセーター”を、モダンにアレンジ!

本セーターのベースは“ガンジーセーター”。ガンジーニットとは、ガンジー島やイングランド東海岸などの地方で着られてきたフィッシャーマンズセーターの一種で、ショルダー部分のガーター編みやサイドスリットが特徴的に見られます。本作では、これらの伝統を踏襲しながら、編みの凹凸を深く強調したり、変形ジャカードのリブ編みにするなどの、ちょっとしたアレンジをプラス。ハンドウォーマーとして使えるよう、袖口にはサムホールを配し、機能性をもたせながらさらっとアイキャッチを添えています。これら一風変わった“通”なデザインが、フツウなようでフツウじゃない、洒落たテイストを生む♡ってワケ。

2 糸も縫製も日本製。 美しい“表情”

“木野毛糸”謹製の温かみあふれる紡毛糸を
“奥山メリヤス”が丁寧に編み立て、縫製する

ブリティッシュウールをブレンドした本作の毛糸は、大阪府泉大津の紡績メーカー“木野毛糸”謹製の紡毛糸。ここはファンシーツイードを得意とする工場で、メランジ糸の表情のよさ、色合いの美しさに定評があります。
その温かみにあふれる良質な紡毛糸を編み立て、縫製し、仕上げまで行うのが、山形県寒河江市の名門ニットメーカー“奥山メリヤス”! オリジナルブランド“バトナー”でも有名なこの工場では、パーツ同士の目が揃うよう精密に設計図を描いてニットを編み立て、リンキングによって編み地の一目一目を繋ぎ合わせる妥協なきニット生産を行っています。
良質なウール糸を丁寧に編み立て、縫製することで、これまたフツウなようでフツウじゃない、美しい表情が生まれるのです。

3 “映える!” 洒脱なカラーリング

ニュートラルなトーンだから、
ファンシーカラーをさらりと取り入れられる!

前述のとおり、“木野毛糸”はメランジ糸の表情に定評あるメーカー。本作に用いているウール糸は、棉の状態でトップ染めしたものを複数色撚り合わせたもの(アイボリーとブラックは単色)で、ブリティッシュウールの混紡による温かみに加え、多色遣いによる深みのある色合いが味わえます。ターコイズやイエロー、ピンクといったカラーも、そんなメランジトーンによりぐっとソフトな印象に。誰もが気負わずに着られ、かつ新鮮に装えるのも大きな魅力です。

SHIPSの奥山メリヤス
ブリティッシュウール クルーネックニット
¥24,970(inc. tax)

作り手に訊いてわかった!
着やすいクルーネックセーターが
こんなにも“映える!”理由

パッと見はトラディショナルなニットなのに、なんだか新鮮に映る。その理由について解説してきましたが、“映える”ウラには作り手たちの熱い想いがあります。というわけで、企画者であるシップスの橋直樹と、生産を手掛ける奥山メリヤス代表の奥山幸平氏、ニットに精通するプロフェッショナル2人にこだわりを訊きました!

  • シップス 企画
    橋直樹

    シップスの“Mr.ニット”。東京モード学園にて服作りの基礎を学び、アパレルメーカーを経てシップスへ。ニットを中心にさまざまなオリジナル企画を手掛けている。

  • 奥山メリヤス 代表取締役
    奥山幸平氏

    山形県寒河江市にある名門ニットメーカーの3代目。2013年に立ち上げたオリジナルブランド“バトナー”では、自らがデザイナーを務める。仕事も趣味もニット作り。

「伝統的なガンジーセーターに
デザイン要素をさりげなく
加え、表情を付けました」(橋)
「トラディショナルなガンジーセーターをベースに、僕なりのアレンジを加えました」(橋)という本作のデザイン。象徴的なのが凹凸の深い肩のガーター編みや、サムホールの空いた長い袖。「デザイン要素をさりげなく入れることで表情を付けています」(同)ということで、ありそうで、ないデザインが“映える”ポイントに。
「首がキレイなカーブを
描くように一目一目、細かく
設計しています」(奥山氏)
クルーネックのセーターは、首周りが表情の要。それだけに、ネックの形成には最新の注意を払っていると奥山氏。「ネックとボディで目数が揃うように、一目一目、細かく設計しています。カーブの形状にもこだわっています」というとおり、首周りの表情はすっきりキレイ。写真を見れば、首のカーブに立体的に沿っているのがわかるでしょう。ちなみにパーツ同士は、昔ながらのリンキングによって繋ぎ合わせられます。
「リンキングはニットの基本となる縫製で、編み地の一目一目を通して縫い合わせます。普通に縫うよりも縫い代が少なく済み、ゴロつきが少なく、可動域も広がります。ただ、手間が掛かるため、現在ではリンキングを行う工場は珍しい。ウチはこうした基本をごまかさず、しっかりと行っています」(奥山氏)
「度目が詰まっているから
紡毛ニットでありながら
クリーンに見える」(橋)
編み地は、一般的な畦編みよりも柔らかな表情の凹凸が浮き上がる独特のパターン。「要望を受けて、変形ジャカードのリブ編みに。目が真っ直ぐに並んで見えるのも、こだわりの設計です」(奥山氏)というとおり、整然と並んだリブ模様が表情のポイントに。
また「度目を詰めて編めるよう、ウチの編み機はひと工夫加えてあります。一般的なそれより太番手の糸が入るようにしていたり、見えないところでこだわっているんです」と同氏。
「ミドルゲージの紡毛ニットで、これだけすっきり見えるのは、奥山メリヤスさんの仕事ならではです」(橋)。
「縮絨によって生まれる
ハリが、フォルムを
キレイに表します」(奥山氏)
「山形県は、ミドルゲージやローゲージの紡毛ニットを得意としてきた産地。素材のよさを引き出す技術があります」と奥山氏。その技術の1つが、洗いを掛けることで度目を詰める、縮絨工程にあるといいます。
「洗いに用いる湯の温度は、素材によって変えています。今回のニットは中温ほどで強めに洗いを掛けることで、度目を詰めて編んだ編み地をより詰めています」(同士)。こうして生まれるハリによって、「フォルムがキレイに表れるのも、このニットの魅力」と奥山氏。それでいてウラは糸が横に飛んで走るジャカード編みになっていて、肌当たりは柔らかい♡というのもイイでしょう?