創業以来、頑なにベーシックを伝導し続けてきた
シップスと雑誌Beginによる連載企画
『勝てる“V”asicの目印』。
毎度、進化したベーシックを発掘&紹介してきた
この連載が、今回はちょっぴり趣向を変えた
コラボ企画として登場です!
コラボするのは、Beginプロデューサーのミツキが
シップスのフレンドたちと対談する
WEB連載『ミツキのオスミツキ』。
“V”asicなアイテムの魅力を、
ミツキ&シップス メンズを統括する矢澤の
対談を通じて掘り下げます。
お題は『デニム』でいってみよ〜!!
Begin
プロデューサーミツキ
1977年生まれ。(株)ワールドフォトプレス『モノ・マガジン』編集部を経て、(株)世界文化社『Begin』編集部へ。2017 年に10 代目編集長に就任する。'21 年10 月より現職。“いくつになっても中坊マインド” を胸に、心躍るコラボアイテムや新雑誌の開発に勤しむ。
シップス
メンズ 部長矢澤 崇
シップスと同じ1975年生まれ。スーツ工場での企画営業を経て、35歳でシップスへ。大好きと自認するモノ作りの現場を一筋に歩き、'19年よりメンズを統括する。今春始動した新レーベル“シップス スタンダード”は、矢澤肝煎り。生まれ育った鎌倉をこよなく愛する。
矢澤:ボクが出るのイヤだなぁ。他の人にしない?
ミツキ:なーんでですか! ボクも最後に先輩のアダ名つけなきゃいけないのイヤなんですから出てくださいよ(笑)。お題目の“シップス スタンダード”のデニム、元々は矢澤さんが作りたくて始めたと聞いています。
矢澤:ええ、まあ。こういった時代だからこそ、あらためて長く着られるシップスのオリジナルを作りたいと思いまして、この春から“シップス スタンダード”ラインを始動しました。デニムのセットアップはその1つですね。
ミツキ:重厚そうでいて、触るとライトオンスだから驚きました。
矢澤:今、デニムを穿かない人が増えていますけど、その理由ってやっぱり重いからですよね。だからあえて厚みを少し控えて11.5ozにしたんです。素材は、経糸にスーピマコットンを用いたセルビッジデニム※Aを使用しています。岡山の井原の機屋さんにお願いして作ってもらいました。
A:経糸に繊維長の長い高級超長綿を用いているため、淡い光沢を帯びているのも特徴。
ミツキ:これだけ軽いのに顔は本格、ってところがイイですよね。触ってビックリ、着てビックリ。
矢澤:素材にこだわったモノ作りがしたくて。“シップス スタンダード”では、ほかにもアメリカンシーアイランドコットン製のシャツなど、良質な原料を用いたベーシックなウェアをラインナップしています。
ミツキ:前にシップスがやっていた「ジェネラル サプライ」を思い出しますね。
矢澤:あのときもオリジナルレーベルだったけど、みんなが好きでいてくれましたよね。ただ、当時はアメリカ製にこだわることで表現の幅が狭まってしまうこともありました。なので今回はすべて日本製で、自分たちが今着たい服を、素材から縫製までとことんこだわって作ろうと。アメリカ製のモノづくりは“サウスウィック”のレーベルにまかせます。
ミツキ:このデニム、モチーフはあるんですか?
矢澤:ジーンズはいわゆる“66”といわれるモデルの前期型です。ヒップポケットのバータック※Bなどの仕様も、66に敬意を払い踏襲しています。トラッカージャケットは2nd型ですね。
B:ヒップポケット上は“66”に倣い、リベットではなく閂ステッチで縫製。
ミツキ:まさにベーシック。ウチは2ndじゃなくてBeginですが(笑)。ちなみにお値段は?
矢澤:パンツが1万9910円、ジャケットが2万6950円ですね。縫製については、ボクが日本で一番のデニム工場だと思っている気仙沼のオイカワデニムにお願いしています。オイカワさんへの思い入れは強くて、デニムはオイカワさんで、と最初から思っていました。
ミツキ:セルビッチなのに顔がキレイですよね。すごく大人っぽい。
矢澤:ボクら世代が着ても、若い世代の方が着てもサマになるよう、ゴリゴリにならないバランスは意識して作りました。Beginさんの連載では、トラッカージャケットをブレザーにイン※Cして紹介しています。
C:着巧者の間では定番だったレイヤードテクも、さらりとキマる。
ミツキ:あー、新鮮でイイですね。インナーダウン代わりに。
矢澤:トラッカージャケットのシルエットは、丈を少し長めにとるなどして今のバランスに調整していますが、オーバーサイズというほどサイズを上げていないので、ライトオンスも手伝ってインしやすいと思います。ワンサイズ上げて着ていただいてもいいですよね。
ミツキ:スプリングコートの下に着るのもカッコよさそう※D。上下で持っておけばセットアップ使いもパーツ使いもできるし、重宝するでしょうね。ほんとイイなー。ラペル付きのセットアップに飽きてきた今の気分にもぴったり。買います!
D:インナー使いがしやすいのは、ゴワつかないライトオンスなればこそ。
矢澤:ありがとうございます。
ミツキ:矢澤さんといえば、アイク・ベーハーで作ったシャツを思い出します。ボクが編集長時代に巻頭企画のBB10で1位にした※E。欲しかったのに、自分のサイズはすぐ完売しちゃって買えなかったんですよ。
E:2021年「Begin」9月号 BB10の1位に選出。“微差こそ大差”を地で行く和紙使いが新鮮だった。
矢澤:あー、和紙混生地の。
ミツキ:それです。麻っぽいんだけどもっとシャリシャリしたタッチで、上品なオックスフォード生地。今回のデニムセットアップもそうですけど、矢澤さんって、ベーシックをキレイめにアップデートする感覚に長けた方だと思うんですよね。
矢澤:そんな褒めちぎってくださらなくても(笑)。
ミツキ:このデニムもボタンがミニマル※Fだったりね、キレイですもん。シップスの掲げるスタイリッシュスタンダードに相応しいデニム。セレクトオリジナルでこのアプローチというのは、ちょっとないんじゃないかな。
F:装飾を削いだ、シルバーカラーのボタンを使用。これも上品な印象の源だ。
矢澤:着込んでいただければ、適度な色落ちも楽しめると思いますよ。おそらく、タテ落ちが出るんじゃないかなと。
ミツキ:もう一回、デニムを育ててみたくなりました。いやぁ、“シップス スタンダード”、楽しみですね。セレクトオリジナルって目印がないじゃないですか。でもボクらは、これだけこだわったモノ作りをしているんだぞ!というところに目を向けてもらいたくて。Beginのシップス連載タイトル“勝てるヴェーシックの目印”にも、そういう想いを込めているんです。でも “シップス スタンダード”には目印としての可能性を感じる。楽しみです。
矢澤:そう言っていただけるのは嬉しいですね。“シップス スタンダード”の商品については、セールに掛ける気がないんです。お店に行けばある定番として、常にブラッシュアップしながら作り続けたい。実際問題、セールになったら原価も割っちゃうようなところでモノ作りをしているので。
ミツキ:シップスのよさって、いつお店に行ってもラコステがあったりクラークスがあったりという安心感があると思うんです。そういう点でも、素晴らしい企画ですね。ところで矢澤さんって下の名前は何ですか? この対談、最後にアダ名つけないといけないんですよ。初回につけたばっかりに。
矢澤:下は“崇”です。
ミツキ:タカシさんですね……見えました! T.YAZAWAで。
矢澤:……オレ、別に永ちゃんファンじゃないんだけど(笑)。
矢澤:ボクが出るのイヤだなぁ。他の人にしない?
ミツキ:なーんでですか! ボクも最後に先輩のアダ名つけなきゃいけないのイヤなんですから出てくださいよ(笑)。お題目の“シップス スタンダード”のデニム、元々は矢澤さんが作りたくて始めたと聞いています。
矢澤:ええ、まあ。こういった時代だからこそ、あらためて長く着られるシップスのオリジナルを作りたいと思いまして、この春から“シップス スタンダード”ラインを始動しました。デニムのセットアップはその1つですね。
ミツキ:重厚そうでいて、触るとライトオンスだから驚きました。
矢澤:今、デニムを穿かない人が増えていますけど、その理由ってやっぱり重いからですよね。だからあえて厚みを少し控えて11.5ozにしたんです。素材は、経糸にスーピマコットンを用いたセルビッジデニム※Aを使用しています。岡山の井原の機屋さんにお願いして作ってもらいました。
A:経糸に繊維長の長い高級超長綿を用いているため、淡い光沢を帯びているのも特徴。
ミツキ:これだけ軽いのに顔は本格、ってところがイイですよね。触ってビックリ、着てビックリ。
矢澤:素材にこだわったモノ作りがしたくて。“シップス スタンダード”では、ほかにもアメリカンシーアイランドコットン製のシャツなど、良質な原料を用いたベーシックなウェアをラインナップしています。
ミツキ:前にシップスがやっていた「ジェネラル サプライ」を思い出しますね。
矢澤:あのときもオリジナルレーベルだったけど、みんなが好きでいてくれましたよね。ただ、当時はアメリカ製にこだわることで表現の幅が狭まってしまうこともありました。なので今回はすべて日本製で、自分たちが今着たい服を、素材から縫製までとことんこだわって作ろうと。アメリカ製のモノづくりは“サウスウィック”のレーベルにまかせます。
ミツキ:このデニム、モチーフはあるんですか?
矢澤:ジーンズはいわゆる“66”といわれるモデルの前期型です。ヒップポケットのバータック※Bなどの仕様も、66に敬意を払い踏襲しています。トラッカージャケットは2nd型ですね。
B:ヒップポケット上は“66”に倣い、リベットではなく閂ステッチで縫製。
ミツキ:まさにベーシック。ウチは2ndじゃなくてBeginですが(笑)。ちなみにお値段は?
矢澤:パンツが1万9910円、ジャケットが2万6950円ですね。縫製については、ボクが日本で一番のデニム工場だと思っている気仙沼のオイカワデニムにお願いしています。オイカワさんへの思い入れは強くて、デニムはオイカワさんで、と最初から思っていました。
ミツキ:セルビッチなのに顔がキレイですよね。すごく大人っぽい。
矢澤:ボクら世代が着ても、若い世代の方が着てもサマになるよう、ゴリゴリにならないバランスは意識して作りました。Beginさんの連載では、トラッカージャケットをブレザーにイン※Cして紹介しています。
C:着巧者の間では定番だったレイヤードテクも、さらりとキマる。
ミツキ:あー、新鮮でイイですね。インナーダウン代わりに。
矢澤:トラッカージャケットのシルエットは、丈を少し長めにとるなどして今のバランスに調整していますが、オーバーサイズというほどサイズを上げていないので、ライトオンスも手伝ってインしやすいと思います。ワンサイズ上げて着ていただいてもいいですよね。
ミツキ:スプリングコートの下に着るのもカッコよさそう※D。上下で持っておけばセットアップ使いもパーツ使いもできるし、重宝するでしょうね。ほんとイイなー。ラペル付きのセットアップに飽きてきた今の気分にもぴったり。買います!
D:インナー使いがしやすいのは、ゴワつかないライトオンスなればこそ。
矢澤:ありがとうございます。
ミツキ:矢澤さんといえば、アイク・ベーハーで作ったシャツを思い出します。ボクが編集長時代に巻頭企画のBB10で1位にした※E。欲しかったのに、自分のサイズはすぐ完売しちゃって買えなかったんですよ。
E:2021年「Begin」9月号 BB10の1位に選出。“微差こそ大差”を地で行く和紙使いが新鮮だった。
矢澤:あー、和紙混生地の。
ミツキ:それです。麻っぽいんだけどもっとシャリシャリしたタッチで、上品なオックスフォード生地。今回のデニムセットアップもそうですけど、矢澤さんって、ベーシックをキレイめにアップデートする感覚に長けた方だと思うんですよね。
矢澤:そんな褒めちぎってくださらなくても(笑)。
ミツキ:このデニムもボタンがミニマル※Fだったりね、キレイですもん。シップスの掲げるスタイリッシュスタンダードに相応しいデニム。セレクトオリジナルでこのアプローチというのは、ちょっとないんじゃないかな。
F:装飾を削いだ、シルバーカラーのボタンを使用。これも上品な印象の源だ。
矢澤:着込んでいただければ、適度な色落ちも楽しめると思いますよ。おそらく、タテ落ちが出るんじゃないかなと。
ミツキ:もう一回、デニムを育ててみたくなりました。いやぁ、“シップス スタンダード”、楽しみですね。セレクトオリジナルって目印がないじゃないですか。でもボクらは、これだけこだわったモノ作りをしているんだぞ!というところに目を向けてもらいたくて。Beginのシップス連載タイトル“勝てるヴェーシックの目印”にも、そういう想いを込めているんです。でも “シップス スタンダード”には目印としての可能性を感じる。楽しみです。
矢澤:そう言っていただけるのは嬉しいですね。“シップス スタンダード”の商品については、セールに掛ける気がないんです。お店に行けばある定番として、常にブラッシュアップしながら作り続けたい。実際問題、セールになったら原価も割っちゃうようなところでモノ作りをしているので。
ミツキ:シップスのよさって、いつお店に行ってもラコステがあったりクラークスがあったりという安心感があると思うんです。そういう点でも、素晴らしい企画ですね。ところで矢澤さんって下の名前は何ですか? この対談、最後にアダ名つけないといけないんですよ。初回につけたばっかりに。
矢澤:下は“崇”です。
ミツキ:タカシさんですね……見えました! T.YAZAWAで。
矢澤:……オレ、別に永ちゃんファンじゃないんだけど(笑)。