#14
フレッドペリーの
ベーシックが好きだけど退屈なのはイヤ♡
そんな服好き視点を大切に日々いいモノの発掘に勤しむ
Beginプロデューサー ミツキが、
シップスのフレンドたちと対談。
長年の関係性をベースに、これぞ!な オスミツキの
アイテムを探す連載の第14回です。
今回のお相手はシップス カジュアルバイヤーの瀬谷。
お題は『ポロ&Tシャツ』でいってみよ〜!!
Begin
プロデューサーミツキ
1977年生まれ。(株)ワールドフォトプレス『モノ・マガジン』編集部を経て、(株)世界文化社『Begin』編集部へ。2017 年に10 代目編集長に就任する。'21 年10 月より現職。“いくつになっても中坊マインド” を胸に、心躍るコラボアイテムや新雑誌の開発に勤しむ。
シップス
カジュアルバイヤー瀬谷俊法
1994年、茨城生まれ。学生時代よりアメリカンカジュアルにのめりこみ、18歳でシップスへ入社。店舗勤務を経て、2018年よりバイヤーを務める。バイイングで大切にしているのはずばり“感性”。メンズスキンケア商品開発を担当するなど、新分野の開拓にも勤しむ。
瀬谷:今日はシップス別注フレッドペリーのポロシャツとTシャツをお持ちしました。
ミツキ:あらら、ラルフ ローレン着てきちゃいましたよ(笑)。いつも事前に教えてくれないから。でもどちらも“欲しくなるワンポイント”の定番ブレンドですよね。ラコステもそう。
瀬谷:そうですね。3大定番。
ミツキ:やっぱりイイですねー、フレッドペリー。ポロシャツのほうはメイド・イン・イングランド※Aじゃないですか。英国製の別注ってできるんだ。
A:史上初のグランドスラムを達成したテニスプレーヤー、フレデリック・ジョン・ペリーによって、1940年代に英国で創立されたフレッドペリー。代表的なポロシャツは、今もミッドランド地方レスターの工場にて生産される。
瀬谷:深く、長くお付き合いしているからこそできる別注です。
ミツキ:なかなか英国製で別注って見ないですもんね。モデルは?
瀬谷:ティップラインが1本※B入った“M2”です。“M12”は2本ラインなんです。
B:衿や袖口のリブに入るラインのこと。モデル“M2”は1本ラインが目印だ。
ミツキ:そうでしたね。ちなみにM2とかM12とか、いま普通に話題に上がるじゃないですか。昔は品番とかなかったんですよ。
瀬谷:なんて呼んでいたんですか?
ミツキ:ポロシャツとしか呼んでなかった。だから、ボクが言い出したんです。
瀬谷:ホントですか!?
ミツキ:ニューバランスも、M1300とか名品には品番があるじゃないですか。だからフレッドペリーのポロシャツも、内々のでもいいから品番とかないんですか?と聞いたら、あって。それで、Beginで打ち出したら定着しました。
瀬谷:へぇー、スゴい話。さすがだなー。
ミツキ:さておき、鹿の子って“オバケ”っていわれる素材じゃないですか。伸縮が半端じゃない。昔の話ですが英国製のポロシャツは特に縮む気がしていて、だからデニムのシュリンク・トゥ・フィットだという記事を載せたのを思い出しました。ピタッと着るのがカッコいいと。でも最近はビッグシルエット流行りだし、これもシルエットとかイジっているんですか?
瀬谷:いえ、シルエットはそのままです。ただ、展開サイズの幅を広げて、38〜44までラインナップしました。
ミツキ:大きめを用意したと。
瀬谷:はい。イマっぽく着るのであれば大きめがいいのですが、一方で、フレッドペリー本来の着方は、おっしゃるとおりぴったり着るものじゃないですか。モッズとかパンクとか、カルチャーの要素も魅力ですから。お好みに合わせて着ていただけるよう、シルエットはあえてイジらずサイズを増やしました。
ミツキ:なるほど、正解ですね。では別注ポイントは色ですか?
瀬谷:はい。ボディの色とティップライン、刺繍の色の組み合わせですね。今年は生成りとネイビー、ブルーグレーの3色を展開しています。
ミツキ:白じゃなくて生成り※Cなんだ。
C:着古してちょっぴり褪せたような生成り色の鹿の子。
瀬谷:はい。去年は白×タータンというカラーで展開したので、今年はちょっと変えようと。
ミツキ:白に緑って、それこそフレッドペリーさんが着ていた色ですよね。
瀬谷:そうですそうです。ポロシャツって、じつはブラックとネイビーが人気なんです。Tシャツだと断トツで白が人気なんですが、ポロシャツだと白は三番目の色で。なので、遊びを入れるのもアリかなと思って、今年はヴィンテージっぽさのある生成りにしてみました。
ミツキ:落ち着いた感じでイイですね。
瀬谷:ありがとうございます。汚れが目立ちづらいというメリットもあります(笑)。あと、少しコントラストが付くので白パンにも合わせやすいかなと。
ミツキ:あー、そうかも。ネイビー×ブラウンの配色も鉄板だ。
瀬谷:やっぱり抜群に相性がいいですよね。ブルーグレー×白の一枚は、フレッドペリーが打ち出していたシーズナルカラーをベースにしました。
ミツキ:またイイ色だなー。
瀬谷:これが一番数は少ないのに、まさかの一番売れていまして(笑)。
ミツキ:なんでだろう!?
瀬谷:不思議ですよね。ネイビージャケットと相性がイイからですかね。
ミツキ:ネイビーやブラックはもう持っている、って人が欲しくなる色なのかもしれないですね。コンサバな人でもチャレンジしやすい色だし。それにしても、シップスってポロシャツがいつも豊富に揃っているイメージがあります。ラコステもそうだし。
瀬谷:強みだと思っています。なので毎年、かなり注力していますね。
ミツキ:シップスに行けば、オーセンティックなものが見つかる安心感がある。これはたしかに強みですね。
ミツキ:おっと、鹿の子Tシャツのほうはソロテックス※Dを使っているんだ。
D:帝人フロンティアが開発した、バネのようならせん分子構造の特殊なポリエステル繊維。優れた伸縮性、形態回復性を備え、シワになりにくい。ソフトタッチも持ち味だ。
瀬谷:裏糸に使っています。3年前くらいからこの素材で別注をしていますね。
ミツキ:黒×シャンパンゴールドもあるじゃないですか。これ、以前ブランドの方に聞きましたけど不動の人気No.1のカラーみたいですね。
瀬谷:人気ですよね。なので満を持してTシャツでもこの色を展開しました。ポロシャツと違ってこちらはシルエットもイチから別注し、イマっぽいユルめのボックスシルエットに仕上げています。ただ、あまりやり過ぎるとフレッドペリーのファンの方も喜ばないと思うので、あくまで大人が着られるバランス、幅広い世代の方に着ていただけるバランスを意識しました。あと、ネック内側のティップライン※Eも特徴です。畳んだときに覗くのがかわいいなと。
E:裏に配したティップラインに、遊び心が滲む。
ミツキ:いいなー、コレ。欲しいなー。
瀬谷:ぜひぜひ。ソロテックスの特徴に形態安定性があるのですが、鹿の子に使ってもメリットがあって、洗っても斜行しづらく、シワになりにくいんですよね。ネックがヨレにくいのもいいかなと。
ミツキ:ポロシャツなら多少ヨレても着古した味として楽しめるけど、たしかに丸首だとヨレたらイヤだもんね。
瀬谷:ええ。それから、ボクとしては英国の由緒正しいブランドと最新の素材の掛け合わせに気分がアガりますね。
ミツキ:たしかに。英国製のポロシャツのほうではオーセンティックを追求して、Tシャツでは新しい方向を模索して。新旧があるのがスバラシイ。ちなみにTシャツはおいくらで?
瀬谷:7480円です。
ミツキ:えー、安い! 買おう。XLを予約させてください(笑)。キレイめのスラックスなんかに合いそう。上品な装いをカジュアルダウンするにも使いやすいんじゃないかな。
瀬谷:イイですねー。ご予約ありがとうございます!
ミツキ:ポロシャツはどう着るのが新しいんだろう?
瀬谷:個人的には“新しいイギリス”って感じでテクニカルなパンツと合わせたい※Fですね。サイズはジャストで、ボタンはやっぱり第一ボタンまで留めて着る。
F:ソフトな鹿の子と、シャカシャカ。意外性が新鮮。
ミツキ:モッズの流儀でね。こういう“カルチャー”を持ってるポロシャツって、フレッドペリーだけかもしれないですね。
瀬谷:そうかもしれません。ポロシャツって貴族のテイストがある洋服だと思うんですけど、フレッドペリーは別で、音楽とか別の要素が絡んでくる。これもブランドの魅力になっていますよね。ラコステにスキニーパンツだと、ん?となるけど、フレッドペリーにスキニーパンツだったら「わかってるな!」となる。こういうところも面白い。
ミツキ:ボクの今の体型だとスキニーパンツは履けないなー。こういうイイものを長く着るのがサスティナブルな服との付き合い方だけど、その前に体型も持続可能じゃないとね(笑)。がんばろ。
瀬谷:今日はシップス別注フレッドペリーのポロシャツとTシャツをお持ちしました。
ミツキ:あらら、ラルフ ローレン着てきちゃいましたよ(笑)。いつも事前に教えてくれないから。でもどちらも“欲しくなるワンポイント”の定番ブレンドですよね。ラコステもそう。
瀬谷:そうですね。3大定番。
ミツキ:やっぱりイイですねー、フレッドペリー。ポロシャツのほうはメイド・イン・イングランド※Aじゃないですか。英国製の別注ってできるんだ。
A:史上初のグランドスラムを達成したテニスプレーヤー、フレデリック・ジョン・ペリーによって、1940年代に英国で創立されたフレッドペリー。代表的なポロシャツは、今もミッドランド地方レスターの工場にて生産される。
瀬谷:深く、長くお付き合いしているからこそできる別注です。
ミツキ:なかなか英国製で別注って見ないですもんね。モデルは?
瀬谷:ティップラインが1本※B入った“M2”です。“M12”は2本ラインなんです。
B:衿や袖口のリブに入るラインのこと。モデル“M2”は1本ラインが目印だ。
ミツキ:そうでしたね。ちなみにM2とかM12とか、いま普通に話題に上がるじゃないですか。昔は品番とかなかったんですよ。
瀬谷:なんて呼んでいたんですか?
ミツキ:ポロシャツとしか呼んでなかった。だから、ボクが言い出したんです。
瀬谷:ホントですか!?
ミツキ:ニューバランスも、M1300とか名品には品番があるじゃないですか。だからフレッドペリーのポロシャツも、内々のでもいいから品番とかないんですか?と聞いたら、あって。それで、Beginで打ち出したら定着しました。
瀬谷:へぇー、スゴい話。さすがだなー。
ミツキ:さておき、鹿の子って“オバケ”っていわれる素材じゃないですか。伸縮が半端じゃない。昔の話ですが英国製のポロシャツは特に縮む気がしていて、だからデニムのシュリンク・トゥ・フィットだという記事を載せたのを思い出しました。ピタッと着るのがカッコいいと。でも最近はビッグシルエット流行りだし、これもシルエットとかイジっているんですか?
瀬谷:いえ、シルエットはそのままです。ただ、展開サイズの幅を広げて、38〜44までラインナップしました。
ミツキ:大きめを用意したと。
瀬谷:はい。イマっぽく着るのであれば大きめがいいのですが、一方で、フレッドペリー本来の着方は、おっしゃるとおりぴったり着るものじゃないですか。モッズとかパンクとか、カルチャーの要素も魅力ですから。お好みに合わせて着ていただけるよう、シルエットはあえてイジらずサイズを増やしました。
ミツキ:なるほど、正解ですね。では別注ポイントは色ですか?
瀬谷:はい。ボディの色とティップライン、刺繍の色の組み合わせですね。今年は生成りとネイビー、ブルーグレーの3色を展開しています。
ミツキ:白じゃなくて生成り※Cなんだ。
C:着古してちょっぴり褪せたような生成り色の鹿の子。
瀬谷:はい。去年は白×タータンというカラーで展開したので、今年はちょっと変えようと。
ミツキ:白に緑って、それこそフレッドペリーさんが着ていた色ですよね。
瀬谷:そうですそうです。ポロシャツって、じつはブラックとネイビーが人気なんです。Tシャツだと断トツで白が人気なんですが、ポロシャツだと白は三番目の色で。なので、遊びを入れるのもアリかなと思って、今年はヴィンテージっぽさのある生成りにしてみました。
ミツキ:落ち着いた感じでイイですね。
瀬谷:ありがとうございます。汚れが目立ちづらいというメリットもあります(笑)。あと、少しコントラストが付くので白パンにも合わせやすいかなと。
ミツキ:あー、そうかも。ネイビー×ブラウンの配色も鉄板だ。
瀬谷:やっぱり抜群に相性がいいですよね。ブルーグレー×白の一枚は、フレッドペリーが打ち出していたシーズナルカラーをベースにしました。
ミツキ:またイイ色だなー。
瀬谷:これが一番数は少ないのに、まさかの一番売れていまして(笑)。
ミツキ:なんでだろう!?
瀬谷:不思議ですよね。ネイビージャケットと相性がイイからですかね。
ミツキ:ネイビーやブラックはもう持っている、って人が欲しくなる色なのかもしれないですね。コンサバな人でもチャレンジしやすい色だし。それにしても、シップスってポロシャツがいつも豊富に揃っているイメージがあります。ラコステもそうだし。
瀬谷:強みだと思っています。なので毎年、かなり注力していますね。
ミツキ:シップスに行けば、オーセンティックなものが見つかる安心感がある。これはたしかに強みですね。
ミツキ:おっと、鹿の子Tシャツのほうはソロテックス※Dを使っているんだ。
D:帝人フロンティアが開発した、バネのようならせん分子構造の特殊なポリエステル繊維。優れた伸縮性、形態回復性を備え、シワになりにくい。ソフトタッチも持ち味だ。
瀬谷:裏糸に使っています。3年前くらいからこの素材で別注をしていますね。
ミツキ:黒×シャンパンゴールドもあるじゃないですか。これ、以前ブランドの方に聞きましたけど不動の人気No.1のカラーみたいですね。
瀬谷:人気ですよね。なので満を持してTシャツでもこの色を展開しました。ポロシャツと違ってこちらはシルエットもイチから別注し、イマっぽいユルめのボックスシルエットに仕上げています。ただ、あまりやり過ぎるとフレッドペリーのファンの方も喜ばないと思うので、あくまで大人が着られるバランス、幅広い世代の方に着ていただけるバランスを意識しました。あと、ネック内側のティップライン※Eも特徴です。畳んだときに覗くのがかわいいなと。
E:裏に配したティップラインに、遊び心が滲む。
ミツキ:いいなー、コレ。欲しいなー。
瀬谷:ぜひぜひ。ソロテックスの特徴に形態安定性があるのですが、鹿の子に使ってもメリットがあって、洗っても斜行しづらく、シワになりにくいんですよね。ネックがヨレにくいのもいいかなと。
ミツキ:ポロシャツなら多少ヨレても着古した味として楽しめるけど、たしかに丸首だとヨレたらイヤだもんね。
瀬谷:ええ。それから、ボクとしては英国の由緒正しいブランドと最新の素材の掛け合わせに気分がアガりますね。
ミツキ:たしかに。英国製のポロシャツのほうではオーセンティックを追求して、Tシャツでは新しい方向を模索して。新旧があるのがスバラシイ。ちなみにTシャツはおいくらで?
瀬谷:7480円です。
ミツキ:えー、安い! 買おう。XLを予約させてください(笑)。キレイめのスラックスなんかに合いそう。上品な装いをカジュアルダウンするにも使いやすいんじゃないかな。
瀬谷:イイですねー。ご予約ありがとうございます!
ミツキ:ポロシャツはどう着るのが新しいんだろう?
瀬谷:個人的には“新しいイギリス”って感じでテクニカルなパンツと合わせたい※Fですね。サイズはジャストで、ボタンはやっぱり第一ボタンまで留めて着る。
F:ソフトな鹿の子と、シャカシャカ。意外性が新鮮。
ミツキ:モッズの流儀でね。こういう“カルチャー”を持ってるポロシャツって、フレッドペリーだけかもしれないですね。
瀬谷:そうかもしれません。ポロシャツって貴族のテイストがある洋服だと思うんですけど、フレッドペリーは別で、音楽とか別の要素が絡んでくる。これもブランドの魅力になっていますよね。ラコステにスキニーパンツだと、ん?となるけど、フレッドペリーにスキニーパンツだったら「わかってるな!」となる。こういうところも面白い。
ミツキ:ボクの今の体型だとスキニーパンツは履けないなー。こういうイイものを長く着るのがサスティナブルな服との付き合い方だけど、その前に体型も持続可能じゃないとね(笑)。がんばろ。
〜ミツキのオスミツキ〜