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BRAND FEATURE

HAULIER

FOR

(HAULIER)

ホーリエのデザイナーに聞いた
15の仕事とプライベートのこと

世界的に有名なメルボルンのRMIT大学ファッションデザイン科を首席で卒業、アントワープで長い間モードに触れ、サヴィル・ロウで上質なテーラリングを学び、メゾンのフォーマルウェアを手がける。故郷シドニーに戻って<HAULIER>(ホーリエ)を立ち上げたジェレミー・ハーシャンは、一体どんなデザイナーなのか。華々しいキャリアの奥にある人間性やこだわりを尋ねてみました。

Updated 2024.4.3

ブランドを立ち上げた経緯を
教えてください。

<HAULIER>を立ち上げたのは2020年で、最初は「ユーティリティ・トートバッグ」という1つのプロダクトにフォーカスしました。最高の素材を調達し、ヨーロッパで生産し、製品を完成させるのに2年を費やしました。セルビッチ・コットン・キャンバスはピカノール社の古いシャトル織機でサイズに合わせて織られ、ミリタリー・コットンのウェビングはフランスで織られ、天然の植物タンニンなめし革はイタリアから仕入れています。最高の "素材 "と伝統的なテクニックを融合するには時間がかかりましたが、永続的な品質かつタイムレスな製品を作り上げることができました。

私の計画は、1つの製品で立ち上げ、それを中心に "世界 "を構築することでした。ユーティリティ・トートで早くから世界的な成功を収めたことで、コレクションをタイムレスな既製服のワードローブにまで広げる自信がつきました。

<HAULIER>を立ち上げる前は
何をされていましたか?

私はオーストラリアのメルボルンで、テーラー、フライス職人、ドレス・メーカーのヨーロッパ移民の家庭に育ちました。RMIT大学でファッションデザインを学んだ後、アントワープに移り、ヴェロニク・ブランキーノのもとでインターンをしました。その後、パリで<Dior HOMME>のアーティスティック・ディレクターを務めていたクリス・ヴァン・アッシュの見習いとして1年間を過ごしました。そしてロンドンのサヴィル・ロウ1番地にあるギーブス&ホークスで働くことになりました。これがきっかけで、<Aquascutum(アクアスキュータム)>や<Dunhill(ダンヒル)>など、高級ブランドやレガシーブランドのデザインに携わるようになり、オーストラリアに戻ってからは、アイコニックなブーツメーカー<R.M. Williams(RMウィリアムズ)>のデザインを指揮するようになりました。

<HAULIER>から数多くのアイテムが
リリースされていますが、
あなたの得意分野は何ですか?

定番で普遍的なメンズアイテムを"ラグジュアリー・レンズ"を通してより美しく仕上げることだと考えています。

ご自身のワードローブの中で
お気に入りのアイテムは何ですか?
また、その理由も教えてください。

デニム、アウターウェア、シューズが好きです。使い込むほどに味が出るもの。テーラードの経験があるので、カッティングのいいブレザーも好きです。

どんな音楽を聴きますか?

1960年代から1990年代の音楽が中心です。古いロック、ソウル、ルーツ/レゲエから初期のエレクトロニック・ミュージックまで何でも聴きます。

これまでで一番印象に残っている
旅行(国)について教えてください。

何年もの間、仕事でイタリアのメーカーを北から南まで訪ね、多くの時間を過ごしました。イタリアに飽きることはありません。また東京は間違いなく世界で最も好きな都市のひとつで、無限のインスピレーションを与えてくれます。

オフの日は何をしていますか?

2人のかわいい子どもたちと過ごす時間を楽しんでいます!シドニーに住んでいると、素晴らしいアウトドアライフが楽しめるので、素晴らしいビーチや公園がたくさんあります。映画を観たり、ライブを観たり、料理をしたり、友人と過ごすのも好きです。

好きなスポーツはありますか?

ボクシングが大好きで、普段は週に3〜4回、できるだけトレーニングをしています。日本にはボクシングの素晴らしい伝統があります。好きなファイターの一人は井上尚弥(ザ・モンスター!)です。

いつも身につけている
アクセサリーは何ですか?
詳しく教えてください。

普段は古いダイビングウォッチやミリタリーウォッチを身につけています。<HAULIER>の旗艦店で扱っているイタリアの<SILVER OSTRICH>のウエスタンベルトも素敵です。また、靴は服装の基本なので、いつもこだわっています。

尊敬するアーティストや
デザイナーはいますか?

たくさん!特に写真に関する本をたくさん集めています。ジョエル・マイヤーウィッツ、ジョセフ・スサボ、マーク・スタインメッツ、スティーブン・ショアなどのファンです。映画も大好きで、デヴィッド・リンチは不動のお気に入りです。

どんな車に乗っていますか?

今は「実用的なファミリーカー」に乗っています。とはいえ、「実用的」な段階は終わったと思うので、1980年代初期のベンツ280CEを狙っています。ディテールにコストを惜しんでいなかった時代の車で、長いラインとピラーレスのデザインが好きです。

お気に入りのレストランを教えてください。

素敵なレストランがたくさんあるシドニーで、一番のお気に入りはパディントンにある<HAULIER>旗艦店の角を曲がったところにある「10 WILLIAM STREET」です。バーで一杯飲みながらパスタを食べるのに最高の場所です。

日本に行ったことがありますか?
ある場合はいつですか?
印象に残っている場所や
エピソードがあれば教えてください。

幸運なことに、これまで何度か訪れたことがあります。東京で古着のリサーチをするのが大好きです。また、京都もとても気に入りました。父を連れて富士山に登ったことが、忘れられない日本の思い出ですね。

服作りで一番大切にしている
ことは何ですか?

品質とクラフトマンシップです。サヴィル・ロウで働いていた私は、幸運にもキャリアの非常に早い段階から最高レベルのクラフトマンシップに触れることができました。これらの教訓は私の中に残り、今日の私のデザイン精神に反映され続けています。<HAULIER>では、時代を超越したデザインと永続的な品質の融合を目指しています。

あなたの大切な宝物について
教えてください。

祖父の古い仕立てのパターンです。彼はウィーン出身で、1930年代にロンドンで修業を積んだテーラーでした。当時のスポーツウェアを専門にしていました。

Information

NATIONAL DESIGNER
AWARD

ジェレミーがオーストラリアの
権威あるプライズを受賞

ホーリエが2024年のAustralia’s national designer awardを受賞。ものづくりの一貫性と洗練さを持ち、高品質で少量生産という大きなチャレンジが評価されたとのこと。ブランドを象徴する24オンスのトートバッグだけでなく、既成服のクオリティもますます世界的に注目が集まりそうです!

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