ディレクター
三井田悦子
ETSUKO MIIDA
Chapter - 1
SHIPS Primary Navy Label 10周年を記念した、
6つのブランドとの別注アイテム!
Shirt [INDIVIDUALIZED SHIRTS ×
SHIPS Primary Navy Label]
¥36,300 (inc. tax)
Bag [eb.a.gos × SHIPS Primary Navy Label]
¥74,800 (inc. tax)
One-piece [Salvatore Piccolo ×
SHIPS Primary Navy Label]
¥53,900 (inc. tax)
Skirt [O'NEIL OF DUBLIN ×
SHIPS Primary Navy Label]
¥35,970 (inc. tax)
T-shirt [helder × SHIPS Primary Navy Label]
¥13,200 (inc. tax)
Skirt [Nell × SHIPS Primary Navy Label]
¥42,900 (inc. tax)
Chapter - 2
ディレクターの三井田さんに、
ブランドの歴史について聞きました。
まずは10周年を迎えた気持ちを
お聞かせください。
SHIPSの昔からのメンバーやスタッフ全員、また役員などたくさんの人の想いでこのお店がつくられたので、10年続いたことが率直にとてもうれしいです。オープン当初と比較するとスタッフが若くなって、逆にこのお店の顧客の方々は年齢を重ねていることにギャップはあると思います。でもそのあたりを乗り越えて、今の時代に通用するSHIPSらしいベーシックと着回しが効くデイリーウェアの提案を続けられているのではないでしょうか。
周年アイテムはどのように
決められたのでしょうか。
店頭スタッフがお客様のことをいちばん理解しているので、なにをつくるにも相談しますし、リクエストされることも多いです。スタッフの意見をもとに、イギリスやアメリカの方と打ち合わせをしてサンプルが上がり、それをまた店舗に持っていくという(笑)。決めていく上で、彼女たちの想いも6割ほど入っていると思います。お客様と販売スタッフとブランドさんを1本の線で結ぶと最短距離でいいものができますから。そしてお店にあるアイテムを「私も欲しい」とスタッフに感じてもらえるのはとてもうれしいですしね。
お店がある場所は三井田さんにとって
特別だそうですね。
SHIPSとして初めてのメンズショップが1977年銀座にオープンしたのですが、一部女性の商品を入れていたため、非常に混んでしまったんです。男性のお客様が入りにくいほどでしたので、それなら別の場所にウィメンズをつくろうということでこの場所に1号店ができました。そこで私は在店のバイヤーと副店長を兼任していたんです。1980年は日本のドメスティックなストアブランドはありましたが、そこに「+セレクト」という考え方がなかった時代でした。アメリカの有名デニムブランドなどは仕入れていましたが、もう少しコレクション的なものをMIXして高級感とヨーロッパのフレーバーを入れたいなと思いまして。それで今も大人気のイギリスブランドを、日本でどこよりいちばん最初にお店に置いたのがいい思い出です。
この場所にもう一度お店を開こうと
思ったのはなぜでしょう。
当時セレクトショップの数が増えて、トレンドに合わせてみんなが同じ方向に行ったり、扱っているブランドが似たり寄ったりになりSHIPSのウィメンズもぶれてきたように感じていました。一度グッと原点に引き戻して、アメリカントラッドの素材軸や形の大切さを守りずっと同じものを扱い続けたい。そしてそこに今の気分やサイズ感を足したり、コーディネートでトレンドを加えるということをやりたいなと思ったんです。もう一度ベーシックに立ち返るならSHIPS発祥の地である銀座は絶対条件でした。
原点に返ることを
三井田さんは大切にされていますよね。
いろいろなセレクトショップが個々のカラーを出すことについてすごく考えていると思います。そのなかでSHIPS Primary Navy Labelはそのカラーの軸はできているので、飽きられないようにかわいいものや今っぽさの足し算引き算をできたら。
三井田さんにとって
銀座という場所は特別ですか?
叔母がトラッド好きで、私も小学校に入るあたりから着る機会が多くなったのを覚えています。当時服が好きだった母たちに連れられて銀座でお洋服を作ってもらったりしました。今はもうなくなってしまいましたが、タータンチェックのプリーツスカートをオーダーメードできるお店があったんです。私の経験上ですが、そういうお店は新宿や渋谷では見たことがないんです。私のルーツとも言える街ですね。
SHIPS Primary Navy Labelでは
他店舗のSHIPSスタッフも
よくお買い物されるとか。
あまり見向きもされなかったようなチノのパンツやベーシックなシャツなどを、微調整したり、その年のトレンドにあったコーディネート提案にしているので、お客様はもちろん社内スタッフにリピーターが増えている気がします。経理や人事の方、さらに専務までお買い物をしてくれるので。どの年代のスタッフが見ても「SHIPSらしさ」が伝わりやすい品揃えだと思います。やっぱり人に愛されないと向上したり、仲間を増やすことはなかなかできないですよね。会社の男性陣もこのお店を誇りにしてくれています。アーカイブを知っているからこそ、私がそれを物で示して、それをみなさんが共有してくれるというのは非常にうれしいしやりがいがあります。
10年後はどんなお店に
なっていて欲しいですか。
もちろんお店はこの場所で続いていると思うので、10年後の世代の方にも来ていただける提案をしたいですね。今店頭のスタッフは40代前半の方が多いのですが、そのお母様と娘さんと三世代で楽しんでくれていまして。そうやって受け継がれていき、「この白ブラウスがいいのよ」なんて会話がずっと聞こえるといいですよね。