・本のこと・
Recommended Books
フヅクエの阿久津さんが選んだ
この秋、おすすめの3冊。
fuzkue / フヅクエ 阿久津 隆
01.『ストーナー』
ひとりの教師の一生を描いた、静かで美しい、忘れがたい小説です。「イーディスはしゃべらなかった。しかし、おやすみを言おうとそちらを向いたとき、その目に涙があふれているのが見えた。身をかがめてキスをしようとしたストーナーの両腕に、か細い指のあえかな力が感じられた」。か細い指のあえかな力!訳文が本当に極上です。
02.『言葉と歩く日記』
日本語とドイツ語、ふたつの言語で書く作家による、言葉をめぐってあれこれと考える日記。この本にあった「思考を言語に譲り渡してはいけない」という教えは今も大切にしている考え方です。紋切り型のフレーズに頭を支配されそうなときに開いてみると、やさしくあかるく頭をシェイクしてもらえる気がします。
03.『犬が星見た - ロシア旅行』
夫婦の会話、同行の旅行者たちや現地の人々との交流が、おおらかで嘘のない言葉で綴られた旅行記。出てくるみんなが愛おしくなります。ロシアの地で「わし、なんでここにいんならんのやろ」とつぶやく老人が最高で、読んで以来、ふと我に返ったようなときに、「わし、なんでここにいんならんのやろ」と思うようになりました。
fuzkue SHIMOKITAZAWA
下北沢駅と世田谷代田の間に位置する、緑豊かな商店街 Bonus Track。その一角に、〈フヅクエ 下北沢〉があります。木漏れ日が差し込む少し小さなお店は、静けさと暖かさが共存する読書のための空間です。本はもちろん、お店には食事やドリンクのメニューもあり、時間を忘れて読書を楽しむことができる。
・お知らせ・
Collaboration ITEM
フヅクエとSHIPS anyの、
コラボスウェットが完成しました!
この秋は、食べて、寝て、読んで。
スウェットを着て気ままにすごそうよ。
fuzkueを手掛ける阿久津さんの初の著書〈読書の日記〉。刊行の際に作られたfuzkueのオリジナルTシャツに施されているグラフィックを、今回特別にSHIPS anyのスウェットにプリントしました!『食べ、寝、読み、繰り返し、そうやって日々を過ごすのは愉快だよね』という意味が込められた“eat, sleep, read, repeat” の文字は愛らしく、ユーモアも感じられる仕上がり。これからの季節に大活躍です!